先日トロント国際映画祭にて公開されたビンスカーターのドキュメンタリー映画「The Carter Effect」、その試写会にて姿を見せたラプターズの球団社長であるマサイウジリ氏が意味深な発言をしました。
「Vince Carter will be home in Toronto.」
「ビンスカーターはトロントの故郷に居るだろう。」
これはカナダのスポーツ放送局であるロジャーズ・スポーツネットのマイケルグランジ氏が他映画プロデュサーも含めたQ&Aの際に聞いた言葉らしく、本人も「それが何を意味しているかは分からない」と答えていました。
Masai Ujiri says ‘Vince Carter will be home in Toronto’ … not sure what that means — jersey retirement when time comes?
— Michael Grange (@michaelgrange) 2017年9月9日
来年1月には41歳となるカーターですが、スーパースターとして活躍したキャリア中期後は磨き上げられたシュート力を活かしロールプレイヤーに転身、6thマンとしてこれまで貴重な活躍を見せて来ています。そしてここ数年は経験のあるベテランを必要としている古巣ラプターズに復帰するのではという噂も出ていましたが、結局契約には至らず6月にサクラメントキングスとの単年契約に合意。
カーターはキングスと契約する際「あと2年プレイしたい。」と語っており、ラプターズでプレーする可能性がもはや無いわけではないですが、現実的に見てこのオフに移籍をしなかった以上その確率が高いとは言えない状況です。
そこでマイケル氏もツイート内で言及しているように、ウジリ氏の発言の真意として考えられてくるのが、カーターがラプターズの永久欠番となる事。彼はアイスホッケーやフットボールが盛んであったカナダに本拠を置くラプターズを通して、カナダのバスケットボール界に革命を起こしたと言っても過言ではない人物。それこそ派手なダンクが売りである彼がデビューしてから数年でラプターズの注目度は飛躍的に上昇していました。私も当時彼のプレーに衝撃を受けて彼が在籍中は熱狂的なラプターズファンとなっていました。
カーターがラプターズで過ごした最期のシーズンは、球団に対する不信などからプレーに対するモチベーションが低下し、「今全力でプレーしていない」といった発言が問題視されるなどトロントファンから見放された形となりましたが、トロント、そしてカナダのバスケ人気に最も貢献したと言えるプレイヤーであるのは誰もが承知の事実。(この詳細はこちらの過去記事をご参照下さい)
今回の映画が制作されるに至った背景にはその目覚ましい活躍&彼の人々を惹きつける大きな魅力があった事は疑いようはなく、現役のカナダ出身NBAプレイヤーである、アンドリューウィギンス、トリスタントンプソン、コーリージョセフらは皆彼の影響を受けて育ったと語っていました。
ラプターズは1995年の創設から22年が経とうとしていますが、まだ一人も永久欠番プレイヤーが出ていない状況。
その第一号となるのはビンスカーター、そして彼が1998〜2004まで着用した背番号「15」である可能性は非常に高いかもしれません。
▼映画ザ・カーターエフェクトのトレイラー▼
SOURCE : theScore
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