現地時間の1月26日に40歳の誕生日を迎えたビンスカーター、この度ダンクレジェンドである彼の40歳という節目を記念して彼の未公開ダンクTOP40がNBA公式より公開されました。
▼ビンスカーター未公開ダンクTOP40▼
一部のダンクは過去に公開されており全て未公開というわけではありませんが、そのほとんどが初めて見るであろうレアダンクのオンパレード。
主にペイトンやZo、マジックなどNBA選手が主催しているチャリティーゲームからのダンクが多いですが、身体能力全盛期というのもあり素晴らしいダンクを披露しています。
過去記事でも書きましたが、こうして改めて見ますと彼のダンクはボディバランスの良さが如実に表れておりその一本一本が本当に美しい、そして肩関節が非常に柔らかいため、まるでムチがしなるような腕のスイングが可能な点が他ダンカーと一線を画しています。カーター以外ですと90年代にダンクショーを繰り広げたショーンケンプもこのスタイルを確立しており非常にしなやかかつ豪快なダンクを決めておりました。
またカーターは滞空時間と高さの両方に優れているため独特の浮遊感があります、叩きつけるパワースラムも良いですが、上からそのまま振り下ろすだけのシャープなダンクも彼ならではの芸術性がありますね。
下位でも素晴らしいダンクは飛び出していますが、個人的に4位の片足跳びからのワンハンドゆりかごリバースには驚かされました、基本的に右→左の両足跳びを得意とするため片足跳びで技を見せることは少ないカーターですが、これ程スムーズかつ難易度の高い技を易々と決めるとは流石です。片足跳びからボースハンドでのウィンドミル、もしくはダブルパンプのリバースの形であれば多くのプレイヤーが披露していますが、片手で抱え込みながらのリバースはかなりレアです。
そして2位の2000年の伝説のNBAダンクコンテストで魅せたリバース360ウィンドミルも流石の熟練度(NBAのコンテストで決めた際は人生で2,3度しかやっていないと言っていましたが)、ここまで空中でのバランスを失わず完全に身体をコントロール出来た状態からこのダンクをフープのど真ん中に叩き込めているダンカーは現在でも恐らくいないでしょう。
ちなみに1位のフリースローラインからのダンクは彼の身体能力を持ってすれば決めて当然のレベル、一つ注目すべきポイントはかつてジョーダンがやったように一度クラッチを入れている所、これをすんなり決めている辺り彼のダンカーとしての潜在能力の高さをヒシヒシと感じます。
こちらのラプターズの練習中に見せたフリースローラインからのダンクでも後方に一度クラッチしています、足は一歩はみ出してますがこの空中での優れたボールコントロールも是非特筆したいです。
さて今回これだけでも既にお腹一杯感が溢れていますが、何と今回は彼の十八番であるウィンドミルのキャリアTOP40も同時公開されました。
▼ビンスカーターベストウィンドミルTOP40▼
ウィンドミルに関してはこちらのDJステフェンズとの対談で本人が語っていましたが、常に全開伸長である事が重要、腕を伸ばしきったウィンドミルが真のウィンドミルだと言うだけあって毎度安定した腕のエクステンションを保っています、それ故に彼のウィンドミルは一際映えなおかつパワフルです。
ちなみに多くのウィンドミルをこなすダンカーは腕を回してはいるものの、旋回し始めとフープに叩き込まれるまでの回転速度がほぼ一定である事が多いのですが、カーターのウィンドミルは旋回するに従って加速しフープに叩きつけるタイミングで最も強烈になる、全く力が逃げていない一撃なのは見逃せません。ウィンドミルのパイオニアであり達人と呼ばれたドミニクウィルキンスもカーターとはステップが逆足であるものの(左→右)同様のウィンドミルスタイルを誇っていました、この二人に共通するフープの金属音は並のダンカーでは出せないでしょう。
そしてこの芸術的なウィンドミルに加え、彼のボディバランスの良さを活かした360が融合すると、1位のアレになるわけですね… このダンクは史上最も非の打ち所がない完成された一発と断言出来ます。
改めて彼ほどのポテンシャルを秘めたダンカーは現れないだろう、そう実感させられる二つの動画でした。
そんなカーターですが40歳の誕生日を迎える前夜、驚愕のプレーを披露してくれました。
▼リバース360レイアップ▼
ラプターズ、そしてネッツ時代によく見せていたフープ下をくぐり抜けながらの360レイアップ、とても40歳になる人間の動きとは思えません、その前のスピンムーブもキレッキレですね、正にハーフマンハーフアメージング(半分人間、半分驚愕)。
40歳になっても、いくら年齢を重ねても、彼がビンスカーターである限り私たちは永久に驚かされ続けることになりそうです。
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