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ナイキの名作バッシュ、NIKE SHOX BB4が復刻。SHOXシリーズの広告塔であったビンス・カーターが再び試合で着用。

2018年11月12日
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あの名作バッシュが帰ってきた。

今から18年前の2000年、新たにナイキと契約を交わしたビンス・カーターの実質初シグネチャーモデルとして登場したNIKE SHOX BB4。(翌年からSHOX VCという彼のイニシャルが入ったシグネチャーが登場)

カーターはナイキと契約する以前、プーマと契約を結んでいた唯一のNBAプレイヤーであったが、バッシュが足に合わない、また広告宣伝の件などでいざこざがあり、プーマと契約していながらもNBAデビュー2年目からは他ブランドのバッシュを着用していた。それが裁判へと繋がりカーターは多額の賠償金をプーマに支払う事になる。しかしその時カーターに助け舟を出したのがナイキだった。ナイキは当時伝説のダンクコンテストを含め衝撃のダンクパフォーマンスで人気絶頂となっていたカーターと独占契約するため、その賠償金を全額肩代わりする形で契約に漕ぎ着けたのだった。

そして新たにナイキの契約選手としてバッシュを着用する事になったカーター。このタイミングでナイキは超人的なジャンプ力を持つ彼に打ってつけの新テクノロジーを発表する、それがこのショックスだった。これはナイキがエアーに次ぐテクノロジーとして1984年にナイキのデザイナーであるブルース・キルゴアが発案、以降開発が続けられショックスという形で2000年に発表されたというわけだ。

ショックスシステムはミッドソールに4つのコラムを搭載し着地の際の衝撃を吸収、そこから反発力を生み出すとして大いに話題となった。まるで踵にバネがついたような画期的なデザインは多くのバスケファンの興味を引きつけ、高い跳躍が持ち味のカーターはこのプロダクトを売り出す上でこれ以上ない広告塔であった。

そのショックスシリーズの初期作であるのがこのSHOX BB4だが、カーターはこのバッシュを履きながら伝説のプレーを披露する。

2000年にオーストラリアのシドニーで行われたオリンピックでの対フランス戦、この試合でカーターは身長218cmの相手センター、フレデリック・ワイスを開脚で跳び越えながらダンクを決めるという離れ業をやってのけたのだ。(詳細を知りたい方はこちらの過去記事参照)

 

このシーンはバスケットボールの歴史において最も強烈なプレーといっても過言ではなく、当然のことながらその衝撃の動画、画像は広く出回った。

となると、自然と注目を浴びるのがその驚異的な跳躍を支えたバッシュ。それがこの名作、SHOX BB4だったのである。

こちらはそのオリンピック後に制作されたSHOXのコマーシャル、オリンピックの代表チームでチームメイトだったゲイリー・ペイトンとカーターが共演。ペイトンを跳び越えながらカーターがダンクを決めるというものだ。「Boing.」と最後に表示されるが、日本では「びよ〜ん。」だった。

 

続いてNIKE SHOX VC2のコマーシャル。当時テレビで見てダンスするカーターにハマったのを覚えている。

 

それからというものカーターの成長と共にSHOXの名のつくシグネチャーモデルが続々と発売されたが、2005年のSHOX VC 5が彼にとっての最後のシグネチャーとなった。当時はコービーがアディダスから新たにナイキと契約、そして次世代のスーパースター、レブロン・ジェームズもナイキと契約と、度重なる怪我もありプレイヤーとしてなかなか上り調子にならないカーターから他スターへ移行した形となっていた。

あれから早10数年、もはやショックスは懐かしのテクノロジーとなっていたが、近年またそのショックスに復活の動きが見られていた。

昨年にはSHOX GRAVITYというショックステクノロジーを搭載したランニングシューズが発売、更に同じくランニングシューズとして発売されていたSHOX R4が復刻。そしてその動きはバスケ界でも囁かれカーターも自身のシグネチャーモデルを再び履き始めていた。

 

そして今回満を持して復刻となった伝説のバスケットボールシューズ、NIKE SHOX BB4。

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ビンス・カーターは同バッシュについて、こう語っていた。

「このシューズの伝説は、あのダンク(先述した人越えダンク)から始まったんだ。そして自分自身もこのバッシュと共に上のレベルに行ったんだ。BB4を履いてスター選手となった。」

彼がBB4を履いた2000-2001シーズンは、トロント・ラプターズが球団史上初のカンファレンス・セミファイナルに進出した年であり、カーター自身もアレン・アイバーソン率いるフィラデルフィア・セブンティシクサーズに対し第7戦まで持ち込むパフォーマンスを見せた飛躍のシーズンとなっていた。

あれから長い月日が経ったわけだが、今でもカーターは現役でプレーを続けている。しかし既に41歳となる彼も今季一杯での引退の可能性を明言、そのラストシーズンにナイキが彼の全盛期を支えた名作、SHOX BB4を復刻とはなんとも泣かせる話である。

 

カーターはこのバッシュを今季一杯履き続けると言われている。そして昨日このニュースが出回り、早速今日の対ロサンゼルス・レイカーズ戦でその名作を着用していた。

 

とても嬉しそうなカーター。

 

カメラを向けられバッシュをアピールするカーター。

 

惜しくも試合には敗れたが、伝説のバッシュを履き試合終盤には逆転となるダンクを決めるなど、かつての姿を彷彿とさせるパフォーマンスを披露した。

 

ちなみにこのショックスシリーズだが、このBB4以降もショックスを搭載したバッシュが発売されたわけだが、最も高い評価を得ていたのはこの初期作、BB4だったように思う。私もショックスのバッシュが生産されていた時代に現役プレイヤーだったこともあり、当時様々なプレイヤーの足元をチェックしていたが数あるショックスの中でもこのBB4は多くのプレイヤーが愛用していた印象がある。

今朝私もツイッターを通してこのニュースを発信したが、このSHOX BB4の復刻を待ち望んでいたプレイヤーは多いようで、数多くのコメントが届いた。彼らの反応がそのクオリティの高さを物語っている。

この復刻版BB4だが、一般販売は2019年と発表されている。カラーは画像の3色だ。

 

バッシュ史に残る名作、NIKE SHOX BB4。その一足を着用したカーターの美技に酔いしれつつ、発売をじっくりと待つことにしたい。

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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトを運営。大学から渡米し7年滞在後に帰国。2015年からツイッターでNBA情報発信を始める。レブロンと同い年の会社員。

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