シカゴ・ブルズのホーム、ユナイテッドセンターで行われた対クリーブランド・キャバリアーズ戦でザック・ラビーンショーが開園した。
▼ザック・ラビーン 対キャブズ戦 フルハイライト▼
今季チームのエースとして目覚ましい活躍を見せているラビーンは、第1クォーター序盤からエンジン全開。オープンコートでインゲームではなかなかレアな360の両手クラッチダンクを炸裂させると、続けて初スターターを務めたライアン・アーチディアコノからアシストを受け豪快なトマホークと身体能力の高さを見せつけた。
第2クォーターにはターンアラウンドからのフェイダウェイ、更にはベースラインドライブからの滞空時間の長いダブルクラッチを披露。かつてブルズに在籍していたレジェンドでありエアーの異名を取ったマイケル・ジョーダンを彷彿とさせるプレーで観客を魅了した。
— Chicago Bulls (@chicagobulls) 2018年11月11日
続く第3クォーターには同じくジョーダンの伝説のプレーの一つであるフリースロープットバックで加点。
Zach LaVine off of the free throw! 😮#BullsNation 73#BeTheFight 74
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— NBA (@NBA) 2018年11月11日
試合はブルズが99-98の接戦を制し今季4勝目(9敗)。ラビーンはゲームハイとなる24得点に加え、8リバウンド・5アシスト・2スティールの活躍で勝利に貢献した。
一昨季のミネソタ・ティンバーウルブズ在籍時にで左膝の前十字靭帯を断裂したラビーン、昨シーズンはジミー・バトラーを含んだトレードでブルズへと移籍となり、シーズン途中から戦線復帰。しかしリハビリも兼ねながらというのもあり平均27分の出場時間で24試合の出場に止まっていた。
そして今季開幕前にはサクラメント・キングスがラビーンに対し4年8000万ドルの高額契約を掲示、ラビーンはそれに合意したが、最終的にブルズがその契約内容にマッチしたため残留が確定した。ブルズはラビーンに懸ける道を選んだ、そして今季の彼はその期待に応える素晴らしい活躍を見せている。
まだ23歳と若いが怪我を含めブレイクしたシーズンを過ごした事はまだないため、己の真価が問われるシーズンである今季、ラビーンはこれまでの13試合で1試合平均27.2得点・5.2リバウンド・3.9アシストと飛躍のシーズンを送っている。
▼ザック・ラビーン 2018-2019シーズン序盤ハイライト▼
MIP筆頭との声も囁かれているが、彼が怪我で戦線離脱の間充実したトレーニングを積んでいたのは一目瞭然である。身体が一回り大きくなった事によりコンタクトに強くなり、体幹をしっかり鍛えたため激しい動きをしながらもバランスを失う事がなく、安定したシュートを放っている。
また彼のトレードマークとなっているのダンクに関してだが、彼の現在のダンクは怪我前と比べても跳躍力に陰りはなく、よりパワーが増したためダンク王者に輝いた怪我前よりも魅力的な “インゲームダンカー” に成長している様に映る。
ちなみに本日彼が披露したダンクを見ても分かる通り、怪我後は両足跳びでのダンク頻度が増えている。ラビーンは左足での片足跳びを最も得意とするが、怪我を負った左膝にかかる負担を考えると、両足跳びの方が好都合というのを体感しているのかもしれない。彼はコンテストこそ左の片足跳びしか使わなかったが、基本的に全てのステップで高い跳躍が出来る才能溢れるダンカーだ。これからも数々の名ダンクを生み出してくれる事は間違いないだろう。
マイケル・ジョーダン以来となるエアーの称号にふさわしいブルズのエース、ザック・ラビーン。彼がチーム復権の核となり、再び華やかなブルズバスケットを見せてくれる事を大いに期待したい。
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