毎年夏に行われるマイケルジョーダン主催によるバスケキャンプ、マイケルジョーダンフライトスクール。
今年も先日の日曜日に開催されましたが、このイベントで恒例となっているのがジョーダンによる質疑応答、そして今年も子供達がいかにも聞きたがるであろう質問が飛び出しました。
(3:40から)
「ジョーダンの全盛期にレブロンと1 on 1をしたら勝てる?」
というもの、これに対しジョーダンは、
「これはESPNクエスチョンだね、自分の回答はESPNによって全米に流されるだろう」
と前置きをした上で、
「ノークエスチョン。(当たり前です、疑問にすらならない。)」
と回答、会場からは拍手が巻き起こりました。
ジョーダンはNBA史上最も優れたスコアラーであり、平均得点もナンバー1、それこそ1 on 1のスキルに関してはかなうものはいないと言われていますので、これはごくごく当然の回答と言えるでしょうか。
ジョーダンの1 on 1はペネトレイトからポストアップ、クロスオーバー、ターンアラウンド、正確なミドル、そしてフェイダウェイ、と1 on 1で有利となるであろうオフェンススキルは全て兼ね備えている上に、1 on 1のディフェンスも超一流なのでまず負ける要素が見当たらない気はします、しかも全盛期と言えば尚更。
ジョーダンとレブロン、どちらが優れたバスケットボールプレイヤーかという質問ならまだしも、1 on 1と限定した場合はやはりジョーダンに軍配が上がる事は納得の結果であるのかもしれません、そしてジョーダン自身も1 on 1で負ける相手というのはそうそう思い浮かばないのが事実でしょうが、、、
実は過去にNBA2K14の発売を記念して行われたインタビューでは、
(3:30から)
「ジョーダンの全盛期にマッチアップしたい相手は」
という質問に対し、
「ジェリーウエスト、エルジンベイラー、コービーの全盛期、レブロンの全盛期、ウェイドの全盛期、メロ、、、誰にも負ける気はしないよ。コービー以外にはね。なぜならコービーは自分の技を全て盗んでしまったからね。」
と回答しておりました。
あのジョーダンが勝てるか分からないという程、こと1 on 1に関してコービーのセンスはずば抜けているのでしょう、それこそジョーダンの動きを全てコピーしてしまいましたからね、更にアウトサイドに関してはコービーの方が上ですから、確かにジョーダンも絶対勝てるとは言い切れないかもしれません。
そしてそのコービーが過去にしたツイートがこちら。
Domino effect. I stole some of his..this generation stole some of mine #thecycle
— Kobe Bryant (@kobebryant) 2013, 10月 1
「ドミノ効果だよ。自分はジョーダンのいくつかの技を盗んだ、、、そして今の世代は自分の技のいくつかを盗んでいる。」
その通りですね、でも今の世代でコービーの技を完全にコピー出来ているプレイヤーは、、、果たしているのでしょうか(笑)
とりあえず私としてましては、
バスケ史上最強のプレイヤー、マイケルジョーダン。
現在世界最高のプレイヤーであり史上最高のオールラウンダー、レブロンジェームス。
最強の1 on 1プレイヤー、コービーブライアント。
これで丸く治まるかな、なんて思ってます。
ちなみになんですが、過去に行われたアンケートで、
「今現在のジョーダンと今現在のレブロンが1 on 1をした場合、どちらが勝つか。」
というものがあったのですが、そりゃ今のレブロンが勝つに決まってるでしょ、世界最高のプレイヤーな上にジョーダンは現在50歳越えてるんですよ?と思うのが当然ですが、
何と、27%の人がジョーダンに投票したというアリエナイ結果もありました。
其れ程までにジョーダンの負ける姿というのは想像出来ないのでしょうね、かくいう自分も「ジョーダンなら、、、いやまさかな」と即答出来ない自分がいたりします。
そんなジョーダンですが、今回のフライトスクールでの質疑応答で「今のジョーダンが1 on 1するならカリーとレブロンどっちがいい?」と聞かれた際は、カリーと答えました、その理由が今の彼にとってレブロンのサイズはタフすぎるから(笑)だそうです。
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コービーはジョーダンの技は盗んだかもしれません、が、動作の本質は全く盗めてません。
実績とケガの有無、何より動作を見れば明らかです。
シュートフォームもジョーダンの方が綺麗ですし、FG率ジョーダンは50%近くあるのですよ?
3Pの確率よりも、2点シュートの確実さ、=勝利の為に選択しているに過ぎません。
また、プレイヤーとして他選手と協力し、
共に強くなって3連覇を2回しているMVP過ぎる選手です、まさに神です!
ジョーダン本人も、動作については感性が大きく影響している様で、論理的で具体的な差が
分かれば、この発言すらも撤回するでしょう。
MJ23さんはじめまして、コメントありがとうございます。
動作の本質は盗めていないとの事ですが、それは恐らくジョーダンは過去のプレイヤーを見て「自分に合うプレイスタイル」を模索していたのに対し、コービーは「ジョーダンのスタイルに自分を合わせていった」事が影響していると思いますね、そういう意味でジョーダンは身体に無理がないプレイをしていたと言える気がします。
更にジョーダンはキャリアを重ねるにつれてインに突っ込み身体能力に頼るプレイより、プルアップジャンパーをなるべく増やしたり(ウィザーズ時代なんて特に)、うまく自分の身体と会話しながら最適なプレイを心がけ上手くプレイスタイルをシフトしていけた感じですが、コービーは年の差もありキャリア初期からジョーダンの熟年の技を見てそれをデビュー以来駆使して18歳から20年もプレイしてきましたのでその分疲労の蓄積も多い&今の身体に適したプレイスタイルというのを上手く構築出来なかった感はあります。今シーズンの3多投も極端ですよね。
間違いなくショットセレクションはジョーダンの方が良いですし(それが彼のFG%の良さにも直結しています)、リーダーシップ含め総合的にジョーダンはコービーの上を行っていると私も強く思います。
そしてシュートフォームに関してですが、単純にキレイと言ってしまえばそれまでなんですが、ジョーダンのフォームはシューティングアームが肩から指先にかけて無理なく一直線になっておりひねりがないためより良いシュートになっています。コービーのフォームはシューティングアームが若干ジョーダンよりも内ひねりになっているんですね。
しかしそれ=アウトサイドが上手い、はまた別の話でして、コービーはジョーダンよりも多く3を放ちつつなおかつ確率もわずかではありますが上回っています、キャリア通して確率が3割に達しなかったシーズンもコービーが2に対してジョーダンは9です。そして何よりコービーの外がジョーダンより上手いと言われるのはその爆発力でしょう。
コービーはNBA記録である一試合12本の3ポイント(9本連続は当時最高記録)を決めていますし、クラッチ3を決めるシーンも多いです。
それでもジョーダンが3を打たなかっただけで、打てば上手かったと思われるかもしれませんが、ジョーダンは過去に3ポイントコンテストに出場し史上最低スコアの5点に終わっています、恐らくジョーダンは3が己の武器には成り得ないと理解した上で多投はせずキャリア後期にかけて3よりもミドルに更に磨きをかけていきました、ジョーダンは史上最高のプレイヤーであると同時に最も頭が良いプレイヤーだったとも言えるでしょう。
私もMJ23さん同様ジョーダンはリーダーシップ含め、ファイナルに6度進み負け無しの6度の優勝、三連覇も二度、しかも二度目は一度野球に挑戦した後、とバスケにおいて正に神様だと思います。彼程のカリスマ性のあるプレイヤーはこの先現れるか首を傾げざるを得ませんよね。
ウィザーズ時代でも38歳で50点を叩き出したり、40歳で史上初の43点の40得点越えと、最後の引退をするまでずっと神であり続けました、やはり彼はオンリー1でありナンバー1です。
ただコービーもそこまでの評価であるジョーダンと比較されている時点で、彼もまた歴史に名を刻む名プレイヤーだと思います、そういう意味で引退はやはり名残惜しい気がしますね…。