マイケルジョーダンやマジックジョンソンなど伝説のプレイヤーと比較され続けるレブロンですが、先日あるプレイヤーがこうコメントしました。
「私はレブロン以前のレブロンだった。(I was Lebron James before Lebron James.)実際の彼程じゃないけどね。(It’s not even close.)」
レブロンは、得点、リバウンド、アシストなどオールラウンドな活躍を見せるプレイヤーですが、オールラウンダーと言えば、このコメントを残したプレイヤーの存在は欠かせないでしょう。
彼はジョーダンと共にブルズで6度の優勝を経験した、
スコッティピッペン。
ピッペンは、先ほどのコメントに付け加えこう発言しました。
「人々はレブロンを最高のプレイヤーと比べたがる、マイケルとかマジックとかね。しかし彼はどちらかというと自分に近い存在だ。みんなレブロンを彼らと比較した発言をするのはごく自然な事かもしれないけど、レブロンがどうプレイしているかをよく見ると、自分のプレイと似ている点がある事に気付くはずだ。」
確かにオールラウンダーであり、全ての役割をこなせるという意味ではピッペンはレブロンに近しいプレイスタイルだったかもしれません、ある意味的を射た発言といえるでしょう。
しかしこのピッペンのコメントに対して、かつてライバルであったバークレーは、
「いやいやいや、ピッペンはレブロンじゃないよ。ピッペンは素晴らしいプレイヤーだけど、毎晩30点取れるような選手じゃないし、優れたディフェンダーではあるけど、10リバウンド取る事は出来ない。レブロンは30点あげ、なおかつ「ベストディフェンダー」だ。スコッティは「グレイトディフェンダー」だ。でも数多くのリバウンドは取れない、だから答えは”ノー”だ。」
と否定。
バークレーの発言から察するに、要はレブロンとピッペンの一番の違いは、やはり「支配力」でしょう。
バークレーが言うように、ピッペンは優れたプレイヤーですが、レブロンのように鬼のように得点を重ねたり、DFFからOFFまで全てをコントロールするという力は薄いのかもしれません。
そういう意味では、やはりレブロンは圧倒的な得点力でゲームを支配するジョーダン、カリーム不在の中ルーキーながらにしてファイナルでセンターまでもこなし40点オーバーを挙げて優勝に導いたマジック、などグレイテストなプレイヤーと比較されるべき存在と言えます。
つまり「何を比較対象にするか」、という所で答えは変わって来る気がします、プレイスタイルに限定した話だと確かにピッペンは第一候補で挙げてもおかしくはないですね。
ちなみに、ピッペンはレブロンより優れたプレイヤーとは言いませんが、ことディフェンスにおいてはピッペンがレブロンより劣っているという事はないと個人的には思います。
91年のファイナルでフィルジャクソンHCがあえてPGのマジックにピッペンをマッチアップさせてレイカーズオフェンスを封じ込めたように、ピッペンこそバークレーの言う”グレイトディフェンダー”というよりかは”ベストディフェンダー”に当てはまる気がします。
ピッペンのそれこそ”ワンマンレスキュー”と呼ばれる一人で全てのヘルプをこなす神業がなければ、ブルズは6度も優勝出来ていないはずですから。
「究極のディフェンダー:スコッティピッペン」
しかし、レブロンは常に多くの偉大なプレイヤーと比較されまくってますが、それだけプレイヤーとして幅が広いって事ですね。
レブロンもまたジョーダンのように引退後、「彼のような選手は二度と現れない」と言われる事になりそうです。
余談ですが、オールラウンダーって意味ではポジションは違えど、61-62年にシーズントリプルダブルも達成しているオスカーロバートソンが一番近いのではないでしょうか、当時のPGとしては彼のサイズは規格外でしたしある意味今のレブロンに近、、、と比較するとキリがないですね(笑)
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