レブロン・ジェームズの今プレイオフでの圧倒的な活躍を受けて再燃しているマイケル・ジョーダンとの史上最高のバスケットボールプレイヤー比較論争。
かつては彼を越える存在は絶対に現れないとまで言われる存在であったバスケットボールの神様、マイケルジョーダンだが、ありとあらゆる記録を塗り替え、毎年進化を続けて行くレブロンの姿から今では「史上最高はレブロンではないか。」との声をあげるファンも多くなってきた印象がある。
LeBron James admits that he’s chasing Michael Jordan: “The ghost played in Chicago.” https://t.co/PZEpyrTJNm pic.twitter.com/35rXluB3lZ
— The Source Magazine (@TheSource) 2016年8月3日
そしてそんな中、ジョーダンの相棒としてブルズ時代に6度の優勝を果たしたスコッティ・ピッペンがこの問いに関して持論を発した。
「それは比較出来るものではない。マイケルジョーダンは今とはゲームが異なる時代にプレーしていた。審判もレブロンがプレーしている今とは違う。そしてプレイヤーとして、レブロンはマイケルとは異なる役割の元プレーしていた。マイケルに公平な目線で言うと、彼はレブロンがやっている役割を求められてはいなかった。彼はもっと少ない役割を任されていたんだ。そしてスタッツ的にはレブロンの数字の方がマイケルジョーダンの数字よりも良いだろう。ただ私たちはキャブズがレブロンにさせたような使い方をマイケルには当てはめていなかった。だからこの比較は不公平だし、更に言うと彼らはポジションも違う。ほとんどの場合私たちがこの質問に対する答えを出すのを好むことは知っている、なぜならそこに至る筋書きが聞きたいからね。でも本当の所レブロンにとってもマイケルにとっても公平な比較にはならないんだよ。一人はガードで、一人はフォワードとして認識されている。誰が最も偉大かなんて、私たちには分からないものだよ。自分の中ではウィルトチェンバレンが最も偉大な選手だけどね。」
レブロン or ジョーダンの話の中で伝説の100得点男、ウィルト・チェンバレンが最も偉大と言うオチはなかなか面白い。ちなみに現在シクサーズの中心選手であるジョエル・エンビードもチェンバレンが一番ではないかと以前話していた。
ちなみに今回意見を述べたピッペンだが、実は2011年にはジョーダンよりもレブロンの方が優れていると言えると発言していた。その理由はジョーダンはスコアラーだが、レブロンはそれに加え全員を巻き込む事が出来るスキルを持ち、なおかつ攻守で支配力のある総合的に優れた選手だから。
更に一昨年には、
「レブロンはジョーダンではなく自分により近い。そして自分はレブロン以前のレブロンだった。」
と発言し、素晴らしいオールラウンドプレイヤーではあったものの盛ってるとツッコミを受けていた。
Scottie Pippen says he was LeBron James before LeBron was. You think he has an argument there? pic.twitter.com/bac8JSMkh1
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2015年6月30日
恐らく冷静に判断し直した結果至ったであろう、時代もポジションも役割も異なる二人を比べるのは不可能という結論。この意見に関しては多くの者が納得はするだろう。しかし、それでもありとあらゆる要素を持ち出して比較したがるのが人の性。この話題はレブロンが引退するまで、いや引退した後も永遠に続いていくテーマと言えよう。
そして、バスケの神様と呼ばれ史上最高のプレイヤーと誰もが声をあげたマイケルジョーダンと本気でどちらが優れているか議論されるに値するレブロンジェームズは、この時点で既にGOAT(Greatest Of All Time、史上最も偉大な選手)級のプレイヤーである事は疑いようのない事実、それこそ歴代で三本の指に入る超一流プレイヤーと言っても過言ではないはずだ。
現在カンファレンスファイナルを戦っているレブロンだが、今年もファイナルに進出し優勝をかけて戦う事が出来るか。もし昨季ケビン・デュラントを加え優勝し歴代最強とも評価されている宿敵ウォリアーズを倒せれば(ロケッツが勝ち上がる可能性もあるが)、文句なしにレブロンが史上最高との意見もあるだけに気合が入る所だろう。
かつてレブロンは、自身が追い続けているシカゴの亡霊(ジョーダン)がモチベーションだと語っていた。これからのキャリアでジョーダンを完全に越えたと言う評価を得、史上最高のバスケットボールプレイヤーの地位に登り詰めるのが彼の究極のゴールである事は間違いない。果たしてどこまで近づけるのか、もしくは既にその域に達しているのか、彼がコートを去る日には一体どれほどの偉業を達成しているのか。キングジェームズの伝説はまだまだ続いて行く。
LeBron James is chasing the 🐐 https://t.co/OB9RAPep6t
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2016年8月2日
参考記事 : YAHOO! SPORTS
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