2000年代を代表するNBAのスターかつ殿堂入りプレイヤーのトレイシー・マグレディが、カーメロ・アンソニーはキャリアに終止符を打つべきだと発言した。
カーメロは現在体調不良という理由で3試合連続欠場中だが、本当の理由はヒューストン・ロケッツがもはやカーメロをローテーションに入れる気がなく手放す方向で話を進めているから、と伝えられている。
次の移籍先はどこになるのか、そんな議論が交わされている中、元ロケッツのエースでもあり現在ESPNのNBAアナリストを務めるマグレディは今がカーメロにとっての潮時だと考えているようだ。
Tracy McGrady says Carmelo Anthony should retire – for his own sake. (Interesting to note that TMac retired at 34, the same age Melo is now & has said that after spending his career as his teams’ primary scorer, just hanging around in a player-coach/deep-bench role had no appeal) pic.twitter.com/kew12S9Ift
— Rachel Nichols (@Rachel__Nichols) 2018年11月13日
「正直に思うんだが、カーメロはここで引退するべきだ。本当にそう思っているんだ。自分はカーメロにこれ以上同じような状況を繰り返す羽目になって欲しくはない。そして人々は彼のレガシーにマイナス要素を加えていっている。本当にそう思うよ。なぜなら彼は直近の2チームで上手く仕事が出来ていない。この辺りでそろそろね、君は殿堂入りに値するキャリアを送ってきたのだから。ここが潮時だと決断するべきだ。」
カーメロは現在34歳だが、このマグレディも自身が引退したのは34歳の時だった。マグレディはそれこそ全盛期はリーグトップのスコアラーと恐れられ、カーメロ同様に得点王にも輝き(2003、2004の二度)殿堂入りも果たすほどの素晴らしいキャリアを送っていた。しかし度重なる怪我もありキャリア後期は中国を含め各チームを単年で転々とし、最後はサンアントニオ・スパーズとプレイオフ直前に契約、ほぼ出場機会がないまま引退と徐々にフェードアウトしてしまった感は否めなかった。
▼トレイシー・マグレディ キャリアミックステープ▼
そんな彼だからこそ現在のカーメロを見て思う事があるのだろう。今でも多くのファンはカーメロがまだ優れたスコアラーであり、活躍出来る、そう信じているはずだ。私もまだそれなりの活躍は見込める、そう思っている。しかしテンポが上がりポゼッション数が増え、アーリーから崩しにかかるオフェンス展開、ミドルシュートは得点効率が悪いとみなされ、どのポジションでも守れ常時スイッチにも対応できる良質ディフェンダーが重宝される現在のNBA。そんな中ハーフコートでの1on1を得意とし、3ポイントも放つが得点源は主にペリメーター、オンボール&オフボール共にディフェンスが弱点とされ、今までロールプレイヤーとしての実績はほぼなし、そして年齢は34歳であるカーメロ。引退を考えるのが決して的外れでない事は容易に理解出来るだろう。
カーメロは本日の対デンバー・ナゲッツ戦も欠場、チームを離れるのは秒読みと言われている。当の本人は今もロケッツでのプレーを求めているそうだが、現実は厳しい。
バスケットボールのような身体能力が大きく影響するスポーツの選手生命はそう長くはない、そして始まりがあれば終わりがあるのは当然だ。カーメロは今季プレーを続けるかもしれないが、その時が刻一刻と迫っているのは間違いない。
歴代屈指のスコアリングマシーン、カーメロ・アンソニー。引退か、移籍か、それならばどのチームか、期間はどれ程か。様々な噂が飛び交っているがただ一つ言えるのは、たとえどんな結末が待っていようとも彼がNBA史に残る素晴らしいプレイヤーである事実は変わらないという事だ。
▼カーメロ・アンソニー キャリアハイライト▼
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