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かつてのチームメイトであるアレン・アイバーソンがカーメロ・アンソニーの引退案をバッサリ「メロは絶対に突き進むべきだ」

2018年11月18日
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ヒューストン・ロケッツを離れる事が確定し、次の移籍先があるか否かが話題となっているカーメロ・アンソニー。昨シーズンはオクラホマシティ・サンダーでそれまで所属していたニューヨーク・ニックスとは異なる役割に苦労し、今季も移籍したロケッツで早々と見限られたという姿を見て引退を勧める声もあがっているが、かつてデンバー・ナゲッツでチームメイトであり殿堂入りも果たしているアレン・アイバーソンはカーメロの現役続行を力強く後押しした。

アイバーソンはThe Athleticの記者であるシャムズ・シャラニア氏にその思いを語った。

「メロが引退するべきなんて有り得ない。俺は彼が絶対現役を続けるべきだと思っている。まだまだやれる力が残っているじゃないか。ただ彼にとって正しい状況があるかなんだ… 彼はその試合に適応し最高の居場所を見つけなければならない、俺は彼を信じているし、彼がそれだけ強い人間だと知っている。彼には家族や友人など力強い支えもある。俺は彼がまたやってくれると思ってる、俺はいつだってメロ側にいるさ。」

「これは彼が乗り越えなければならない戦いの一つだ。(今の状況を見て)俺は心苦しい、俺はメロを愛しているしバスケ云々の前に一人の人間として気にかけている。彼は再び立ち上がって、最後には勝利して終わらなければならない。」

 

先日アイバーソン同様殿堂入りを果たしているトレイシー・マグレディがカーメロに引退を勧める発言をしていたが(こちら)、それとは真逆の回答。カーメロは今もNBAでプレーする力を十分有していると主張し、プレー出来る限り突き進むべきだと語った。ちなみにマグレディの引退を勧める主張に対してだが、マグレディやアイバーソンと同時期に活躍しキャリア後期はロールプレイヤーとしてもチームを支えていたジェイソン・テリーは、

「周りがネガティブな事を言い始めているから、ここで辞める。その推薦にはピンと来ないな。自分にはむしろ立ち向かうモチベーションに聞こえるが。」

と答えアイバーソンと同じように現役続行を勧める意見を公にしていた。

アイバーソンは自身がキャリア後期にフェードアウトしてしまい、カーメロがその状況と似ていると比較されているのも受けて今回の発言をしたのだろう。そしてその経験を踏まえた上でカーメロには勝者として(一方的に切られて終わるのではなく)コートを去って欲しい、なぜならその余力がまだ十分にあるのだから。先日のマグレディの発言は賛否両論だったが、彼の主張に対しても同じく様々な意見が飛び交っている。現実を直視した場合、引退と考える事は全く不自然ではないと私は思う。だが、それと同時に彼が引退するべきと言える程マイナスな選手とも言い切れない。そしてマイク・ダントーニ率いるロケッツでは基本的にペリメーターからのミドルシュートが禁止されているため(高確率なペイント内か、一度で3点入る得点効率が高い3ポイントのみ)、彼の主戦場で仕事が出来ない状況ではアイバーソンの言う通り環境の問題と言うのは理解出来る。

▼先日の対ペイサーズ戦のショットチャート。見事にミドルが排除されている▼

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▼プレシーズンで3ポイントではなく得意のプルアップロング2を打ってしまい謝るカーメロ▼

 

またカーメロのオンボールスキルは若手も多くを学べる事だろう。なんといっても彼はNBAデビューからニックスまでの14シーズン連続で平均20点越えを達成していた一流スコアラー、そのスキル自体はまだまだ錆びついてはいない。

ちなみにカーメロはニックスでの最後のシーズン中こう発言していた。

「20年目に到達したいね、そしてそれが出来ると思う。これまで己の身体に対してずっと怠らず優れたケアをしてきたんだ、これからもそれを続けるよ。致命的な怪我を避けてね。20年に達する姿が見えているんだ。」

2014-2015シーズンの膝の怪我を除いては、彼は毎年コンスタントに試合に出続けている(2011-2012シーズンは55試合出場だが、このシーズンはロックアウトで全66試合に短縮)。身体中に怪我を負い満身創痍ならまだしも、今も彼が健康体を保っている事は現役続行する大きな理由の一つとなるだろう。

引退か現役続行か、この問題に絶対的な答えはない。詰まる所はカーメロの意思、そしてリーグの状況次第と言えるが、もし獲得に名乗りをあげるチームがあるのであれば、そこにNOという理由はないのではないか。少なくとも私はそう思っている。

▼デンバー・ナゲッツ カーメロ・アンソニー&アレン&アイバーソン BESTプレーハイライト▼

参考記事 : CBS SPORTS


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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトの運営に夢中になり青春を台無しにする。大学から渡米し7年滞在後に帰国。三度の飯より四度の飯が好きってぐらいダンクを愛するB型アラサー。

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