37歳の名シューター、カイル・コーバーが古巣に復帰する。
クリーブランド・キャバリアーズはカイル・コーバーをユタ・ジャズへトレードし、ジャズからアレック・バークスと2つのドラフト2巡目指名権を得たとESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキー氏が伝えた。
Kyle Korver has been traded to the Utah Jazz (via ESPN) pic.twitter.com/hruUzyJmM4
— NBA TV (@NBATV) 2018年11月28日
ジャズは現在9勝12敗と開幕前の期待を下回る展開となっており、オフェンスレーティングはリーグ25位、3ポイントの成功率はチーム全体で31.9%のリーグ29位、そして100ポゼッション換算での一試合平均得点は107得点となっていた。その状況を打破するべくアウトサイドのシュート力に定評のあるコーバーを獲得。彼は現在37歳の大ベテランだが、今季も得意の3ポイントを46%の高確率で成功させており、そのシュート力でフロアを広げられる存在としてトレード市場で最も価値のあるプレイヤーの一人と見られていた。
キャブズはコーバーに加え先日チームからの退団が発表されたJR・スミスの放出を検討していたが、コーバーに対してはシクサーズやレイカーズなど複数のチームが強い興味を示していたと伝えられている。直近のミネソタ・ティンバーウルブズ戦では得意の3ポイントを6/9で沈める好調ぶりを見せていたコーバーだが、彼は元々ベテランの器用を控えていたキャブズのチーム状況に満足しておらず強豪チームへの移籍を希望していた。
▼対ウルブズ戦 3ポイント6本 計22得点ハイライト▼
そのコーバーに対し、ジャズは2020年と2021年のドラフト2巡目指名権(2021年はワシントン・ウィザーズが持つ指名権)、そしてバークスをキャブズに放出。バークスは2011-2012シーズンのデビューからジャズ一筋の27歳、今季は一試合平均15.8分の出場で8.4得点を記録していた。これまで4勝15敗とリーグ最下位レベルに沈み既にタンキングに入っていると見られているキャブズは経験豊富な即戦力ではなく資産の買い取りを狙っており、今季で契約満了(1153万ドル)となる27歳のバークスに加え、2つのドラフト指名権は良いディールだという見方が強いようだ。
またコーバーは今季756万ドルの契約となっており、来季も750万ドルの契約が残っている。来季分は344万ドルが保証されており、7月7日までにウェイブされなければ満額が保証される事になる。
今回のトレードを受けてジャズのルーキー、グレイソン・アレンや若手のダンテ・エグザムはチームへ長く貢献していたバークスの移籍を惜しむと共に、リーグ最高峰のシューターの加入を歓迎していた。
アレン「彼(コーバー)のゲームを知る限りでは、彼はオフボールの動きが特に優れている。だから学ぶことがたくさんあるし、それを間近で見れるのはとても素晴らしいよ。」
エクザム「彼は確実に我々の助けとなる。そして自分もシュートが上達するよう彼から少しでも学べるといいね。」
コーバーは2010シーズン以来の古巣復帰となるが、昨シーズンにカンファレンスセミファイナルまで進んだ強豪でのプレーはモチベーションも高まるだろう。これまでのキャリア平均で43%の高確率を叩き出している3ポイントは、ユタでも大きな武器となりそうだ。
▼カイル・コーバー キャッチ&シュート ハイライト▼
参考記事 : ESPN
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