オフにサンダーから4度の得点王&2014MVPに輝いたケビンデュラントを加え、史上最高のチームが出来上がったとの声も挙がっていた新生ゴールデンステイトウォリアーズ。
プレシーズンでは初戦を落としたものの二戦目で強敵クリッパーズに完勝、それから負け無しと評判通りの強さを誇ると思われましたが、、、
本日行われたオラクルアリーナでの開幕戦は衝撃の結末でした。
大黒柱ダンカンが引退した事によりガソルやデビッドリーなどインサイドに実力者を揃え穴埋めに成功した新生スパーズ、メンバーは変われどスパーズはスパーズだったと言わざるを得ない展開がそこにありました、何と一度もリードを許す事なく129-100でウォリアーズを粉砕。
スパーズの新時代のエースと期待される昨季のオールNBA1stチーム&最優秀守備選手賞を受賞したカワイレナードが攻守でチームを牽引、フリースロー全本成功の15本を含むキャリアハイとなる35点に加え、5リバウンド、3アシスト、そして驚異の5スティールを記録しました。
更に昨季から同じくチームの軸として活躍しているオルドリッジが26点14リバウンド、そして何より驚きだったのが伏兵ジョナサンシモンズの大活躍、ベンチから20点を叩き出し、カリーのレイアップをブロック、試合終了間際にマギーの上からダンクを決めるなどビッグプレイを連発。
そのシモンズの活躍もありスパーズのベンチポイントは54点、対するウォリアーズは16点とベンチユニットの差がそのまま点差として現れる展開となりました。
ウォリアーズはオフにKD獲得に成功したもののそれと引き換えにスターターのボガットやバーンズ、要所での活躍が光っていたエジーリやスペイツなど放出せざるを得なくなり、73勝を挙げ既に強力である事が証明されていたラインナップを崩壊してしまいチーム全体の総合力としては上がったのかどうか不透明な点がありました。
スターターは確かに4人が昨年のオールNBAチームに選出されているという過去に例がないぐらいの強烈なメンバーとなっており、今日の試合でもBIG4が出ている時間帯は点数に差はなかったのですが、カリーやKDが下がっている時間帯でどうしても点差が広がってしまうというベンチ層がスパーズと比較すると劣るのは目に見えて明らかな内容でした。
特にウォリアーズの本来強みであるはずのスモールラインナップが仇となりインサイドに不足が生まれ、今日もリバウンドで20の差をつけられており、これもゴール下での泥臭い仕事を忠実にこなしていたエジーリなどの不在が影響している印象を受けます。
そして極め付けはウォリアーズの一番の武器である3ポイントが21.2%だったという事、対するスパーズは50%の高確率。
やはり外を主体とするゲームですと好不調の波がありますから、入らない時の試合展開が厳しくなるのは当然、それこそ中あっての外ではなく、外一辺倒ですとディフェンスも守りやすくなってしまいます。
当たっている時は3点でどんどん突き放しますから恐ろしく強い、BIG4の全員が不調の日は少ないとはいえ、やはり好不調の波に左右されにくい3ポイント以外の要素が高レベルでない事には安定して勝ち星を挙げる事は難しいでしょう。
大事な開幕戦で新生ウォリアーズの欠点が浮き彫りになってしまった形ですが、ある意味ではこの大敗は良かったかもしれません。
というのもまだシーズンは始まったばかりなので、これから時間をかけて修正していくことが可能だからです、今日27点10リバウンドのダブルダブルでウォリアーズデビューを果たしたデュラントも「まだ最初の一試合に過ぎない、これからが大事だ。」と語っています。
そしてスパーズはダンカン不在ではあるものの相変わらず強豪である事が改めて証明されました、恐らくカンファレンスファイナルで当たる可能性が非常に高いこの両チーム、次回再戦はスパーズのホームAT&Tセンターで来年3月12日に行われます。
その時に果たしてどんな展開が見られるのか、ウォリアーズも今季は必勝のシーズン、スティーブカーHCがどう立て直し、どう仕上げてくるか、引き続き注目です。
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