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招待大会の決勝でゴンザガ大がデューク大を敗り優勝、大会MVPを受賞した八村塁の評価が爆上げ状態

2018年11月22日
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日本バスケ界の至宝が全米にその名を轟かせた。

今月19日よりマウイ島のラハイナで行われているNCAAディビジョンIの強豪校による招待トーナメント「マウイ・インビテーショナル」、その決勝戦で八村塁が所属するゴンザガ大が、来年のNBAドラフト上位指名が確実視されるスタートリオを要する全米ランキング1位のデューク大を89-87の僅差で撃破、見事優勝を果たした。

▼決勝デューク大 VS ゴンザガ大 フルゲームハイライト▼

試合前に映されたNBAドラフト2019のモックドラフト(仮想ドラフト)では、このブログでも度々紹介しているRJ・バレット、ザイオン・ウィリアムソン、そしてキャム・レディッシュのデューク大ルーキー3名が4位までにランクイン、そして八村は12位となっていた。

しかしこの大会前にデュークの強力トリオ、特に恐るべきパワーと瞬発力を誇るザイオンに対抗出来る有望選手としてサイズがある好ディフェンダー八村の名が挙げられ、モックドラフトでは彼らより下にいるもののその実力は確かという評価を受けていた。決勝でこの2校が対戦となれば面白いカードとなると思われていたが、その予想は見事に的中となった。

その注目の決勝、いきなり八村がザイオンのドライブからのショットを身体を張ってブロック、その後リバウンドを拾い得点されるものの易々とスコアを許さない八村のディフェンスは出だしからインパクトを放った。その後3ポイントを沈め、ポストアップ、ドライブと多彩なオフェンスを披露、フィールドゴール5/6の12点と前半を47-39と8点リードで折り返す展開に貢献した。後半でも開始早々に自分にダブルチームが来るや否やオープンにアシストとデュークを撹乱。

その後ゴンザガ大が一時16点までリードを拡大させ残り8分の時点でも13点のリードをキープしていたが、バレットのダンクを皮切りにデュークが猛追を見せる。八村に疲労の色が見え始めペイント内でのシュートが決まらない中、ザイオンが連続スコア、更にタイムアウト明けには八村のターンオーバーからバレットが八村越しにダンクと勢いに乗るデューク。残り3分45秒には再びバレットが八村からバスケットカウントを奪い(フリースローは外す)点差は2点に。

そして迎えた最終局面、試合は残り1分半87-87の同点。ここで八村が底力を見せる。バレットに対しポストアップからスコアし逆転に成功、更にバレットを数度に渡り封じ込め、残り10秒には必死の形相でリバウンドを死守。4点リードとなるフリースローは2投外す痛恨のミスを犯してしまったが、最後には再びバレットのドライブを身体を張りブロック。しっかり両手を上に上げ真上に跳ぶ好ディフェンスでコンタクトがありながらもファールをせずに勝利を決定づけた。

試合後のインタビューでは、最後のオフェンスを含めた終盤にバレットが八村に向かって勝ちを取りに来ていたように見えたが、その状況をどう楽しめたかと問われこう答えた。

「彼はそのつもりだっただろう。自分にスイッチして1オン1を仕掛けて来ていたからね。自分は、よしやってやろうじゃないかって感じだったよ。俺たちはこの国で最高のチームだ。そして自分も最高のプレイヤーだからね。だから俺が止める必要があったのさ。」

 

3日連続30分越えの出場で疲労の影響とも思えるミスはあったが、八村は間違いなくこの試合の立役者であった。チームハイの20得点、加えて7リバウンド・5アシスト・3ブロックの大活躍。そして相手のエース、ザイオンとバレットに好守備を見せ、勝負所でシャットアウト。高い評価を得るデューク大とはいえ主力はルーキー、大学3年目を迎える八村が経験の差を見せつけ見事ゴンザガ大を勝利に導いた形となった。

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ゴンザガ大は同トーナメントで9年ぶり2度目となる優勝、そして八村が大会MVPを受賞した。ちなみに本人はMVPに選ばれた際、この大会にMVP賞が存在する事を知らず一瞬何が起こってるのか分からなかったそうだ。(笑)

また八村はオール・トーナメント・チームにも選出。同じゴンザガからは今日の試合でも18得点の活躍を見せた同期のザック・ノベルJr.、そしてデュークからトレ・ジョーンズとRJ・バレット、アリゾナからジャスティン・コールマン、オーバーンからジャレッド・ハーパーが選ばれた。

計3戦のトーナメントとはいえ、招待されているチームはいずれも全米屈指の強豪校(ゴンザガは全米ランキング3位)、1984年からの長い歴史がありNBAスカウトも大いに注目する大会だ。今回目覚しい活躍を見せた八村は決勝で敗ったデューク大の大物ルーキー達と同等、もしくはそれ以上だと現在評価がうなぎ登りだ。

あのボストン・セルティックスレジェンドのポール・ピアースも今まで八村の存在は知らなかったものの、今日の活躍を見てNBAドラフトTOP5のプレイヤーだと断言していた。またかつてNBAのキャリアをバイク事故(バイクの運転は契約違反)で台無しにしてしまい、現在ESPNのホストを務めるジェイ・ウィリアムスも八村の5位以内での指名は確実だとコメントした。

「ルイ・ハチムラはごく自然に次のNBAドラフトでトップ5指名される。彼はとても才能に溢れていてスキルがある。」

また今日の試合を見た海外のバスケファンは八村の実力を高く評価し、SNS上では「hachimura」 がトレンド入りする八村フィーバー状態となっていた。

「彼は怪物だ。」

「サンズに最高なのはザイオン?八村?」

「スパーズのフォワードに最適な選手だ。」

「彼は過小評価されている。」

「八村が今日のコート上で誰よりも良い選手なのは一目瞭然だ。」

向かう所敵なしと言われていたデューク大を敗り優勝。ドラフト1位候補と言われるオールラウンダー、RJ・バレットと驚異の身体能力を誇るザイオン・ウィリアムソン、そして優れたアウトサイドシューターであるキャム・レディッシュは大いに注目を集めていただけに、彼らを倒したインパクトの大きさは計り知れない。もちろんゴンザガのチーム全体が良いプレーをした結果だが、そのチームでエースとなりMVPを獲得した八村は一気に注目の的となっている。攻守に貢献が出来、サイズもある、そしてハッスルプレーでチームを鼓舞する熱きリーダー。ESPNの有料記事では、「NBAドラフトスカウティング: 八村 VS バレット、ザイオン、レディッシュ」と既に八村がNBAドラフトの上位指名候補として有力である事を証明するタイトルが飛び出している。

日本を飛び立って早3年、全米の注目を集めるプレイヤーへと成長を遂げた八村塁。来年のNBAドラフトでは、「指名されるか否か」ではなく「一巡目か二巡目か」でもなく「TOP5に入るか否か」、もはやそれ程の逸材になったと言えよう。来年アーリーエントリーでNBAドラフトに名乗りをあげると見られているが、これからのシーズンで更にどこまで評価を高めるか、日本バスケ界の未来は想像以上に眩しいようだ。

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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトを運営。大学から渡米し7年滞在後に帰国。2015年からツイッターでNBA情報発信を始める。レブロンと同い年の会社員。

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