MVP候補の声が挙がるロケッツのジェームズハーデンが本日のマジック戦でNBA史上初となる60点超えのトリプルダブルという驚異のモンスタースタッツを記録した。
▼対マジック戦ハイライト 60点、10リバウンド、11アシスト▼
ハーデンはクリスポール、トレバーアリーザ、そして第2クォーター途中にエリックゴードンが離脱するなど主力を欠く中、第2クォーターの序盤を除く46分26秒の出場でフル稼働。最終的にフィールドゴール19/30、フリースロー17/18での60点、10リバウンド、11アシスト、更に4スティール、1ブロックの大暴れでチームを114-107の勝利に導いた。
十八番のドライブからイージーバスケット、巧みにファールを誘いフリースローを量産と第3クォーターまでで既に42得点を挙げていたハーデン、2点リードで迎えた第4クォーターにはショットクロックに迫られながらのタフショットを決めるなど一人で18得点を奪取し追いすがるマジックに引導を渡した。
James Harden finished with 60 points, 11 assists, and 10 rebounds tonight. His teammates combined for 54 points and 6 assists in the win. pic.twitter.com/AwgIsEz3UU
— ESPN Stats & Info (@ESPNStatsInfo) 2018年1月31日
こちらは本日のハーデンのショットチャート。3ポイントとインサイドにこだわるダントーニの効率バスケットを象徴するように、30本の試投中ペイントエリア内&3ポイントは28本とほとんどを占める。
ロケッツにおいて一試合60得点は1978年にカルビンマーフィーが叩き出した57点を上回るフランチャイズ記録。ハーデンが試合残り45秒でヘゾニヤから4点プレーとなる3ポイントを決め59点に達した時、アリーナのカメラは笑顔で拍手を送るマーフィーをとらえていた。(現在ロケッツに携わり解説職などを務めている)
ちなみにマーフィーは以前から、「ハーデンに記録を更新されるのは時間の問題」と答えていたそうだ。
Standing ovation from Calvin Murphy who said it was only a matter of time before James Harden broke his franchise record of 57 points in a single game. pic.twitter.com/5Sjhme8Vej
— Julia Morales (@JuliaMorales) 2018年1月31日
見事ロケッツ史に名を刻んだハーデンだがこの60点は自身が11月の対ジャズ戦であげた56点も塗り替えるキャリアハイとなる。そしてこれまでトリプルダブル達成時の最多得点は昨季のラッセルウェストブルックが記録した57点だったが、それを3点更新し60得点の大台に乗せる快挙を成し遂げた。この60点トリプルダブルは史上初となるが、60点10アシストもハーデン以外に達成者は出ていない。
Take it easy, James Harden. pic.twitter.com/pi6GL7SvqK
— NBA on ESPN (@ESPNNBA) 2018年1月31日
ハーデンはいつも以上に己を鼓舞する必要があった今日のパフォーマンスを満足気に振り返った。
「良い感覚だね。そう感じている。俺はただ毎晩の試合で自分の最大限の活躍が出来るようトライしているだけなんだ。それが得点であれ、リバウンドであれ、アシストであれ、なんであれね。そして今夜はそれらの全てをこなせたという事だね。」
終始休む事なく60点でのトリプルダブルという驚異の活躍を見せたハーデン、これには対戦相手マジックのモーリススペイツも舌を巻かざるを得なかった。
「あれを見るのは衝撃的だった。彼は終始ベンチに下がる事がなかった、彼のゲームにおいての成長と成熟を表していたね。」
そして本日ベンチから11得点をあげたチームメイトのジェラルドグリーンもエースの活躍を手放しで褒め称えた。
「あんなパフォーマンスは今まで見たことがないよ。俺は試合全体を通してただのファンと化していた、彼が今日成し遂げた事はとんでもないね。」
こちらは今月行われるオールスターで対戦相手として競う事になるレブロンのコメントだ。
C’mon @JHarden13!!! Now that’s insane G! 60 point Triple Dub. Sheesh!!! 🔥🔥🔥🔥🔥
— LeBron James (@KingJames) 2018年1月31日
「ハーデン勘弁してくれよ!!これは狂ってるぜ!!60点でトリプルダブルだって!まったく!!!」
今季も平均31.6点(リーグリーダー)、9.1アシスト、5リバウンド、1.9スティールと優れたスコアリングガードぶりを発揮しているハーデン。ウォリアーズの対抗馬筆頭と言われている今季は何としてもファイナルまで勝ち上がりたいだろう、MVB(Most Valuable Beard)の後半戦、そしてプレイオフのパフォーマンスに注目したい。
参考記事 : ESPN
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