このオフのビッグトレード候補に挙げられていたカーメロアンソニーの移籍がついに決着しました。ニックスはエネスカンター、ダグマクダーモット、そしてブルズが持つ2018二巡目指名権と引き換えにカーメロをオクラホマシティサンダーに放出、現地時間の月曜日に正式に確定となるようです。
REPORTS: Knicks agree to trade Carmelo Anthony to OKC Thunder for Enes Kanter, Doug McDermott & 2018 second-round pick (via @wojespn). pic.twitter.com/IvXcqFX9nL
— NBA TV (@NBATV) 2017年9月23日
カーメロは本日ニックス側にトレーニングキャンプ前にトレードを決めて欲しいと告げていたようで、ニックスは新たにカーメロがトレード拒否条項を破棄する移籍先として挙げたキャブズとサンダーとの交渉があると報道がありましたが、それから間も無くしてサンダーとトレードが成立。これでサンダーはこのオフに新加入したポールジョージ&カーメロアンソニーと昨季MVPのウェストブルックによるBIG3が結成される形となりました。
The new Big 3 in OKC. pic.twitter.com/FxArUaFswS
— Bleacher Report (@BleacherReport) 2017年9月23日
これまで移籍先と噂されていたロケッツではボールシェアを得意とするCP3、そしてPGとして頭角を表したハーデンがおり、純粋なスコアラーであるカーメロはフィットするのではと思われていましたが、サンダーはこれでアイソレーションからの得点が多いプレイヤーTOP10にランクインするプレイヤーが3人揃う事に。
With the addition of @carmeloanthony, the @okcthunder would have three of the top nine isolation scorers from last season. pic.twitter.com/4mtac1FUrh
— ESPN Stats & Info (@ESPNStatsInfo) 2017年9月23日
更に3人は全員がUsage Rate(チームの総ポゼッションのうちその選手が占める割合)でリーグTOP20入りしているプレイヤー、全員がボールを持ちたがるタイプなので上手く機能するかは不明と言えますが、それは逆にそれぞれの負担が大幅に軽減される事の証でもあります。そして各自スペースを生み出せるオフェンス力を持っているので効率的かつ爆発的なオフェンスを見せる可能性があります。気になるスターターですが、現時点ではPGウェストブルック、SGロバーソン、SFポールジョージ、PFカーメロ、Cアダムスという布陣になると見られているようです。守備に定評のあるロバーソンの存在を考えると、オフェンスに特化したカーメロがいるのはバランス的には悪くないとも言えるでしょう。更に攻守に優れたウェストブルックとジョージ、優れたリムプロテクターでありウェストブルックと阿吽の呼吸でピック&ロールを決めるアダムス、これで強くないわけがないと考えるのが自然かもしれません。
そしてカーメロはこれまで同チームに全盛期を迎えたスーパースターがいた事はない&現在キャリア後期に差し掛かっておりプレイヤーとしては決して伸び代があるとは言えない状況ですから、今回第三の役割に徹しウェストブルックとポールジョージの2大エースを活かす事を意識すれば素晴らしいチームとなる事が予想されます。
ちなみにサンダーは今回のトレードでカンターを放出しましたが、ディフェンスに難がありプレイオフでは長いプレイタイムを与える事が出来なかった&オーバーペイと言われた彼の契約を打ち切れたのは大収穫と見られており、ポールジョージのトレードに加え今回も社長兼GMであるサムプレスティの手腕が光った形となりました。しかもカーメロがサンダーを移籍先に挙げたのはウェストブルックとポールジョージの存在があったからと伝えられており、もしポールジョージを獲得出来ていなかったら今回の移籍が無かった可能性は非常に高いという事も考慮すると、プレスティは正に大仕事をやってのけたと言えるでしょう。
恐らく誰も予想出来なかった新生オクラホマシティサンダー、強豪が揃うウェスタンカンファレンスで彼らがどこまで順位を上げてくるのか。今季大注目のチームとなった事は間違いありません。
SOURCE : Sports Illustrated
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