プレイオフ初戦、ペリカンズが上位のブレイザーズを破りアップセットを演じる

2018年04月15日
【スポンサーリンク】

本日から開幕となったNBAプレイオフ、全4試合が行われたが初戦からアップセットが起こった。

見事3位のポートランドトレイルブレイザーズを破ったのは6位のニューオーリンズペリカンズ、チームの柱であるデマーカスカズンズをシーズン途中に怪我で失いながらもプレイオフ進出を果たした彼らが大舞台で早くも躍動した。 

 

ペリカンズはフランチャイズプレイヤーかつチームの顔、アンソニーデイビスが35得点、14リバウンド、4ブロックと攻守で大車輪の活躍を見せ、今季途中からトレードで加入したニコラミロティッチが16得点、11リバウンドのダブルダブル、更にジュルーホリデーとラジョンロンドのバックコートコンビがチームを牽引、最大19点リードからブレイザーズの追い上げを凌ぎ最終スコア97-95でアウェイでの1stラウンド第一戦を勝利で飾った。

▼アンソニーデイビスハイライト▼

 

デイビスに次ぐ21得点を挙げたホリデーは、ディフェンスでもブレイザーズの逆転の可能性を断ち切る値千金のブロックショットを決めるなど勝敗を分けるキーマンとなった事を振り返りこうコメントした。

「これがプレイオフなんだ。アリーナは特大の興奮、エネルギーに満ち溢れている。明らかにアレ(最後のブロック)は大きなストップとなった、あの時止める事が出来て良い感覚を得たよ。そしてこのゲームにかけた全てのハードワークが実ったと分かって良かった。俺たちが勝利を掴んだんだ。皆が本当に良い仕事をしたよ。」

▼ホリデーのクラッチブロック▼ 

 

そしてロンドは17アシスト、8リバウンド、6得点と持ち味を存分に発揮、3点リードでホリデーがブロックを決めたポゼッションでもクラッチタイムの活躍に定評のあるリラードをフェイスガードで守り3ポイントを封じ込める好ディフェンスを見せていた。ブレイザーズのテリーストッツHCと数人の選手曰く、この時ブレイザーズは3ポイントで同点を狙うつもりだったが、ペリカンズディフェンスがそのオプションを見事に阻止したため作戦を変更せざるを得なかった。その一役を買ったロンド、そして2点すらも許さなかったホリデーのブロックは特筆されるべき点だろう。

▼ラジョンロンド、17アシストハイライト▼

【スポンサーリンク】

 

対するブレイザーズは主力であるリラード&マッカラムが大ブレーキ、リラードはフィールドゴールが6/23の18得点、マッカラムも7/18の19得点と本調子には及ばず後半にお互い3ポイントを沈め追い上げを見せたものの逆転には不十分だった。

▼クラッチタイムの攻防▼ 

 

ブレイザーズはチーム全体でもフィールドゴールが37.8%に抑えられ上手くオフェンスを組み立てる事が出来なかったが、この展開の立役者となっていたのがロンドだった。チームメイトのデイビスはこう語る。

「彼は異なるマインドセットを持っているんだ。彼は一晩中ビデオを見て、彼らがプレーをコールして実行に移す前にそれが俺たちにとってのどれに当てはまるかを教えてくれていたんだ。彼は完全に集中していたよ。そして彼が今晩17アシストもしたそのプレーはいつもと異なるプレイオフ仕様になっているんだ。」

ヘッドコーチのアルビンジェントリーもプレイオフモードのロンドに絶大な信頼を置いている一人だ。

「彼の中には確かな自信となる感覚があるんだろう。特にこの時期のためのね。彼は本当に素晴らしいプレイヤーだ。自分が知っている中でも最も賢いプレイヤーの一人だ。私はステフィンカリー、クリスポール、スティーブナッシュ、グラントヒルをコーチする機会を得てきたが、とてつもなく賢いプレイヤーについて語るとすれば彼はその一人だよ。そして彼はその自信を周りにも伝える術を持っている、彼は彼ら自身に己を信じさせるんだ。」

そしてこう付け加えた。

「これは古臭い決まり文句かもしれないけど、まるでもう一人のアシスタントコーチがいるようだよ。」

 

ロンドはボストンセルティックス時代に2年目にして司令塔としてレイアレン、ポールピアース、ケビンガーネットのBIG3をまとめ上げ優勝を経験。昨季はブルズのメンバーとして8位でプレイオフに進出したが、アウェイで1位のセルティックスから二連勝を挙げる原動力となった。二戦目での怪我により第3戦以降欠場、その後チームは4連敗を喫し敗退となったが、それはいかに彼の存在が大きいかを物語っていた。

今季のペリカンズはカズンズとデイビスのツインタワーにロンドが加わり躍進の年と思われたがカズンズが無念の離脱、しかしペリカンズが今の立ち位置にいる事が出来ているのはデイビスの大活躍に加えロンドの存在が大きいだろう。彼がいることによりチーム全体がステップアップ出来る、カズンズ離脱後大失速しなかった理由も大いに頷ける。

ちなみにブレイザーズは西の3位でペリカンズは6位とはいえその差は1ゲームのみ、その成績から判断すると力の差が歴然としているわけではないが、やはり万全体制であるブレイザーズに対しカズンズを失いながらも勝利をあげた事は大きな意味を持つだろう。

第2戦は現地時間17日に再びブレイザーズのホーム、モダセンターで行われる。ペリカンズがアウェイで二連勝を挙げるか、はたまたブレイザーズが立て直しタイに持ち込むか、注目だ。

参考記事 : Newsday

【スポンサーリンク】


- ブログランキングに参加しています、記事に価値を感じましたら下のバナーを応援クリックお願いいたします。 -

 にほんブログ村 その他スポーツブログ NBAへ


About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトを運営。大学から渡米し7年滞在後に帰国。2015年からツイッターでNBA情報発信を始める。レブロンと同い年の会社員。

Check Also

ヤニス・アデトクンボが己を跨いだマリオ・ヘゾニャにブチ切れ「次やったら股間をぶん殴ってやる」

今日はバックスのエースにとって …

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)