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マヌジノビリがチームを牽引、スパーズが第4戦に勝利しウォリアーズに一矢を報いる

2018年04月23日
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NBA屈指の名門、サンアントニオスパーズがエリミネーションゲームで底力を発揮した。

スパーズのホーム、AT&Tセンターで行われたウォリアーズ対スパーズの第4戦は0-3と後がないホームのスパーズが103対90で見事勝利。先日最愛なる妻、エリン夫人が逝去したため第3戦に続きグレッグポポビッチヘッドコーチが不在となったが、より団結力を高めたスパーズはエットーレメッシーナHCの元確実にスパーズバスケットボールを遂行した。

スパーズはベテランのトニーパーカーが9得点、ケビンデュラントに果敢に1on1を挑んだルディゲイが14点、そしてカワイレナード不在のスパーズを支えるエース、ラマーカスオルドリッジがチームハイの22点、若手のデジョンテマレーが3ポイント3本を含む12点、同じくカイルアンダーソンが10点と的確なボールムーブメントから全員が仕事をこなし流れをキープ。3ポイントも高確率の28本中15本を沈め53.6%を記録、更に計16度のターンオーバーを誘い一度もリードを許す事なく48分間を駆け抜けた。

そして最も特筆すべきは今季16シーズン目を迎えた大ベテラン、40歳のマヌジノビリの大活躍だ。ベンチから25分の出場時間を得たジノビリは、計16点の内10点を第4Qの残り6分で獲得。試合残り27秒にはダメ押しの3ポイントを沈めスパーズの勝利を決定づけた。

▼16得点を挙げたマヌジノビリ▼

 

「俺たちは全員燃え上がっていた。」

試合後そう語ったジノビリ、ウォリアーズに二年連続スウィープは許されないという思いはあっただろうが、何よりこの勝利はポポビッチコーチに捧げるものだった。

「俺たちのリーダー(ポポビッチHC)が辛い時なんだ。だから自分たちは彼がここにいるかのようにプレーして応えなければならない。彼が自宅から自分達を後押ししてくれているはずだからね。」

今年17シーズン目を迎えたジノビリの相棒、トニーパーカーもその思いを強く持っていた一人だろう、全盛期を彷彿とさせる巧みなドライブからのプレーはスパーズに勢いを与えた。

そしてこの勝利によりジノビリとパーカーはデュオとしてのプレイオフ通算勝利数が132に到達、歴代最高記録を更新した。

 

惜しくもスウィープでシリーズを決めることが出来なかった敵将のスティーブカーヘッドコーチは、40歳にしてチームを牽引したジノビリを手放しで褒め称えた。

「彼はあと2年はプレーするべきだと思うよ。私は彼が終盤に私たちの目の前でコーナー3を決めた時に笑ったんだ。あれがいつものマヌだからね。40歳で、16点をあげ、クラッチ3を決める。彼はマヌ、あれが彼のすることなのさ。彼が高齢な事は知っているよ、なぜなら彼は自分のチームメイトだったからね。」

ウォリアーズでジノビリと同じくベンチ出場で貢献しているショーンリビングストンも、スパーズのレジェンドに賛辞を送った。

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「全てはハートと闘志だった、彼は勝負所でスパーズを背負ったんだ、そこに恐れはなかった。」

 

ポポビッチに代わり2戦連続でヘッドコーチを務めたアシスタントコーチのエットーレメッシーナだが、彼はかつてユーロリーグでジノビリと師弟関係にあり2001年には王者に輝いていた。

「それはとても辛い事だ(最愛の人を失った事によりコーチを代行する事になる)、このような状況は誰もが避けたい事だ。だがしかし、それと同時にマヌとプレイオフの舞台で再び共になれる機会となった。これは自分が彼とこのチームにとって最善の助けになる挑戦となる。私はそれを台無しにする事なく、ただ彼が素晴らしいゲームをプレーできるよう支えるだけだ。」

 

ジノビリにとって長く時を共にして来たポポビッチの代役としてメッシーナ程適役と言えるコーチはいないのだろう。

「彼がチームに話しかけ、怒って怒鳴ったりしている時、たくさんの思い出がフラッシュバックしたよ。俺たちがするべきことを遂行出来ないと昔の彼が戻ってくる。彼がこの舞台でコーチングするのを見れるのは嬉しいさ、良い思い出だよ。」

 

メッシーナの元で最高のプレーを見せたジノビリ。しかしシリーズはまだ1-3、この勝利が大きな意味を持つことは事実だが、いついかなる時も目指すのは頂点、チャンピオンリングだ。

「俺たちはこのリーグでベストのシュート力を誇るチームではないよ。でも毎ゲーム20%なんて程悪いわけでもないんだ。今日はとても良いシューティングが出来た夜だった。もしこれが次戦でも続けられれば、相手はたまらないだろうね。常に最善のショットを打てるようにする、オープンのチームメイトを見つける、今日はそれが出来ていたね。」

 

一勝を挙げた今も彼らがウォリアーズを破ると予想する者はほとんどいないだろう、しかし数度の優勝を経験しているベテラン、ジノビリ、パーカー、ガソル達が未だ健在のスパーズ程プレイオフの舞台で恐いものもない。それを今日の試合でウォリアーズは痛感したはずだ。

第5戦はウォリアーズのホーム、オラクルアリーナで行われる。ウォリアーズが第5戦で畳み掛けるか、スパーズが望みを繋ぐか、引き続き目が離せない。

▼第4戦、マヌジノビリが見せた輝き▼

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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトを運営。大学から渡米し7年滞在後に帰国。2015年からツイッターでNBA情報発信を始める。レブロンと同い年の会社員。

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