ステフィンカリーが3ポイントを9本沈めファイナル新記録を樹立、第2戦の勝利に貢献

2018年06月04日
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衝撃の結末で延長に縺れ込んだ第1戦から中2日、再びオラクルアリーナで行われたNBAファイナル第2戦はウォリアーズが122-103でキャブズに快勝、見事ホーム2連勝を飾った。

▼第2戦 フルハイライト▼

 

第1戦ではJRスミスが第4Q最後のオフェンスでスコアを把握しておらず痛恨の判断ミス、ジョージ・ヒルが逆転を懸けて放ったフリースローのリバウンドを取ったものの1点リードしてると勘違いしボールをキープ、そのまま延長へ突入し尾を引いたキャブズが惨敗していた。

▼JRスミスの謎プレー▼

しかし圧倒的にウォリアーズ有利という大方の予想に反し、最後まで競り合ったそのゲーム展開から第2戦に希望が持てるとキャブズの可能性を感じたファンも多かったはずだ。

 

そして迎えた第2戦だが、その結果は、やはりウォリアーズは強かった、これに尽きるだろう。

この日のウォリアーズは第1戦でもチームハイの29得点を挙げていたチームの顔、ステフィン・カリーが9本の3ポイントを沈め33得点、更に7リバウンド、8アシストで奮闘した。付かず離れずの展開となっていた最終第4クォーターには、一人で3ポイント5本を叩き込む16点の大活躍でチームの勝利を引き寄せた。

▼ステフィン・カリー ハイライト▼

一試合で3ポイント9本成功はレイ・アレンが2010年に記録した8本を抜きファイナル史上最多、そして試投数も17本と自身の持っていた最多記録を更新。

その9本の中でも最も強烈なインパクトを放った一本は、第4クォーターの残り8分を切った所で決めたディープ3だろう。ショットクロックに迫られながらハンドリングをミスするもののリカバー、そこから突き上げるように放ったレインボー3が見事にイン。

レブロンにスコアされた後のタイムアウト明け、そして時間がなく距離もあるというタフな状況で決めたこのショットはウォリアーズに流れを引き寄せる大きな一本となった。それ以降点差を拡大されたキャブズは、残り4分9秒18点差の場面でスターターをベンチメンバーと入れ替え早々とガベージタイムにする事を余儀なくされた。

他ウォリアーズはケビン・デュラントがフィールドゴール10/14での26得点・9リバウンド・7アシストの活躍、周囲を生かしながらも確実に点が欲しい所ではポストアップからミスマッチを生かした正確なジャンパーを決め得点を重ねた。また前試合でJR・スミスとの接触で転倒したことにより左足首を痛め出場が危ぶまれていたクレイ・トンプソンも20点をあげ不安を払拭した。

▼ケビン・デュラント ハイライト▼

そして第一戦でリバウンド含めインサイドで優位に立たれた展開を受けてスターター起用されたであろうジャベール・マギーがフィールドゴール6/6で12得点、またベンチからショーン・リビングストンが同じくフィールドゴール5/5のパーフェクトで10得点をあげる活躍でチームを牽引。マギー、リビングストン共にローテーションミスを起こす事が度々あるキャブズディフェンスに対し、スリップからイージー2を稼ぐなど効果的にインサイドを攻め続け主導権を握った。

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▼マギー&リビングストン ハイライト▼

ウォリアーズは展開がスローであった第1戦からテンポを上げ、序盤から得意のトランジションゲームに持ち込み流れを掴むと、ハーフコートオフェンスでも積極的なカットから近距離でのシュートを量産、チームハイの得点をあげたカリーのフィールドゴール成功率は3ポイントが主体だったのもあり42.3%だったが、それ以外のプレイヤーで64.3%と高確率でシュートを沈めチャンスを確実にものにしていた。

対するキャブズは、エースのレブロン・ジェームズが第1戦の51得点の爆発に続き今日も29得点・9リバウンド・13アシスト・2スティールと安定した活躍を見せた。前半は度々ダブルチームを仕掛けられ迂闊なパスからターンオーバーをしてしまうシーンも見られていたが、ゲームが進むにつれ早い段階でのドライブ、ボールシェアで対処、カリーが爆発するまで勝機をつなぐ要因となっていた。

▼レブロン・ジェームズ ハイライト▼

しかしキャブズはフィールドゴールが5割を越えたのは10/20のレブロンと5/8のトリスタン・トンプソン二人のみ。他スターターのケビン・ラブ、JR・スミス、ジョージ・ヒルの3人で35.9%とレブロンがディフェンスを引きつけチャンスメイクするもオープンでのシュートをなかなか決めきる事が出来ず、更にレブロンがダブルチームを受けている際チームメイトに対しオフボールの動きが足りないと怒りを露わにする場面も見られた。

また前回の試合で敗因の一人となってしまったJR・スミスは、敵地のオラクルアリーナで選手紹介の際に大歓声、更にフリースローではウォリアーズファンからまさかのMVPチャントを受けた。

▼容赦ないウォリアーズファン▼

 

試合後にその件について尋ねられたが、本人は至って冷静。

「俺は常に野次られる立場だし、良いことなんじゃないかな。無視されるよりそうしてくれた方が良い。感謝してるよ。」

本日5得点と自身が「ひどかった」と評価するパフォーマンスに終わったが、ホームで行われる第3、第4戦で勝利し、再びオラクルアリーナに戻り野次られるのが彼に課せられた使命と言えるだろう。

 

そして自身はここ二試合活躍しているものの勝利に結びついていないレブロン、「たくさんの人々があなた方が不利だと見ています、それに対して自身が多くの事をやらなければならないというプレッシャーはありますか、それは恐れとなりますか。」と問われ、こう回答。

「俺は5、6歳の頃から勝算がないって言われ続けてきてるんだ。今はここでバスケの話をしているわけだけど、いつも言ってきたように俺に対するオッズは昔から低かった。俺はチームを王座を勝ち取れる、競争する所まで導いたし、自分の仕事はチームがフォーカス出来るよう助ける事、そして己の仕事をこなしチームメイトに試合が終わるブザーが鳴るまで自信を与える事なんだ。それが自分の仕事で責任だらかね、これからもそれを続けていくよ。」

 

1-2か、0-3か、キャブズにとってシリーズの行方を大きく左右する第3戦、レブロンとしてもそのオッズに逆らうべく何としても勝利したい一戦となる。

ウォリアーズはカリーが今年こそは自身初のファイナルMVPを受賞するかとの声が高まっているが、次の試合でも活躍し勝利すればその現実味は一気に高まるだろう。

現地時間6日にクイックンローンズアリーナで行われる注目の第3戦、一体どんなドラマが待ち受けているのか。

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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトを運営。大学から渡米し7年滞在後に帰国。2015年からツイッターでNBA情報発信を始める。レブロンと同い年の会社員。

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