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2008ダンク王者のドワイト・ハワードが11年ぶりにダンクコンテストに出場、彼のジャンプ力は衰えていない!?

2020年01月07日
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フープの上からボールを投げつける仰天ダンクから早12年、あのスーパーマンがダンクコンテストの舞台に帰って来る。

毎年2月中旬に開催されるダンクコンテスト、NBAオールスター前夜祭の目玉イベントとして注目を集めているが、今年真っ先に出場選手として報道されたのは現在34歳のベテラン、ロサンゼルス・レイカーズに所属しているドワイト・ハワードだ。

 

長年NBAを見てきているファンであれば、如何に彼のダンクが脅威であり、恐るべき身体能力を持っているかご存知だろう。そして彼は2007年から2009年に渡り3年連続でダンクコンテストに出場した経験を持ち、2008年には見事優勝も果たしている。

こちらはその2008年コンテストの予選2投目で飛び出したスーパーマンダンク、チームメイトのジャミール・ネルソンのアシストを受けフープの上からボールを投げつける一発は強烈なインパクトを放った。

 

そんな彼も今では34歳、ちなみにコンテストの歴史において30歳を越えてダンクコンテストに出場した選手は極めて少なくわずか4人しかいない。NBAダンクコンテスト初開催の1984、その翌年の1985に34&35歳で参戦したドクターJことジュリアス・アービング。彼は1976年のABAのコンテストで優勝を飾っており当時のダンク界のレジェンドだったため、彼がこの高齢でも参加したのは自然な流れであった。そして1990年に30歳で参加し自身2度目の優勝を果たしたドミニク・ウィルキンス。続いて1995年に30歳で自身3度目の出場をしたティム・ペリー。最後が2013年に30歳で初出場を果たしたジェームズ・ホワイトだ。ホワイトは高校時代からフリースローラインからのダンクで有名となり知る人ぞ知る上級ダンカーだったが、NBAプレイヤーとしてチャンスを掴む事が出来ず、2013年にようやくコンテストに参加出来るタイミングでロスター入りしていた経緯があった。

 

今回ハワードがこの高齢で選ばれたのは、かつてのダンク王者でもありオールスター選手であるという人気要素があるというのはもちろん、今季古巣&新天地であるレイカーズで華々しいダンクハイライトを生み出しているからに他ならない。

ハワードはここ数年は自身のプレースタイルが時代にマッチしない、チームメイトとのコミュニケーション問題、そして怪我と様々な要因からジャーニーマンとなっていたが、今季は己の役割に徹し貴重な6thマンとして躍動している。

▼今季のドワイト・ハワードの全ダンク▼

 

彼のプレーが注目を浴び、今再びダンクコンテストに出場出来るという流れは多くのファンにとって大変喜ばしい事に違いない。

が、それと同時に今の彼がどれ程のダンクが出来るか、全盛期のマジック時代から早10年が経ち衰えたと思われる彼が身体能力全盛期の20代前半ダンカーに果たして太刀打ち出来るのか。そう心配するファンが大半だとは思う。

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そこで本題に移るわけだが、今の彼には優勝を狙える力はある。私はそう断言するし、彼自身もそう思っているからこそ出場するのだろう。流石に優勝候補筆頭とは言えないかもしれないが、彼が優勝出来る可能性は十分ある。

その根拠となっているのが、まずこちらの比較画像だ。

彼がルーキー、まだ18歳の時のジャンプと現在のジャンプを比較した画像である。どうだろう、16年経った今の跳躍力は衰えていると言えるのだろうか。

ちなみに彼が優勝した2008年には22歳で、まだ細身だった18歳の時に比べかなり身体がバルクアップしており、この跳躍力に加えパワーも両立したダンカーだったのでダンカーとしての全盛期がこの2008年辺りだった事は否定出来ない。そして現在は現代のトランジションバスケットに順応&身体への負担を減らすためマジック時代よりも約10kg程減量している。それによりパワーは衰えてはいるが、ダンクで最も重要となる跳躍力は今でも高いレベルをキープ出来ている。

今のハワードが全盛期ハワードよりもダンカーとしての総合力が下がっているのは事実だ、しかし今でもフープにキス出来そうなレベルで跳躍出来、細身になったとはいえ並みのプレイヤーよりもパワフルである彼の身体能力はダンクコンテストを制するのに十分なものであると思う。

 

次にダンクの技についてだが、彼は昨年のオフにベニスビーチでプロダンカーであるクリス・ステイプルズとダンクで競い合っていた。

3:27のボード経由のワンハンドアリウープは迫力満点。3:47に2008年の決勝で見せた空中で一度ボールをボードに当ててのアリウープ、6:00には2008年の予選一発目に見せたボード裏からの一人アリウープウィンドミル、そして7:03にはボード横に当ててのアリウープウィンドミル、最後に8:30のワンハンドアリウープと様々な技を披露していた。かつてNBAのコンテストで披露していた技もこなしており、当時出来ていた技は今でも出来る印象だ。

現代ではかなりの高難易度ダンクも飛び出しているため、これらの技で対抗出来るかは厳しい所だが、逆に成功率でいえば難しすぎずミスを避け高さとパワーで勝負出来るのは利点と言えるだろう。そしてやはり彼の一番のアドバンテージは、ダンクコンテストウケしやすいスーパーマンというとっておきのネタがある事だ。過去のコンテスト3回中2回スーパーマンネタダンクを披露し、共に満点を獲得している。いずれも予選であったため、今回も予選で一発スーパーマンダンクを見せる可能性は高いだろう。そしてそのダンクを満点にする能力が今の彼には十分あると言える。

彼が今まで見たこともない高難易度の技にチャレンジする可能性はほぼないと思うが、一工夫した上でインパクト抜群のフィニッシュが出来れば12年ぶりの優勝も有り得るかもしれない。少なくとも彼がダンクコンテストに出場する時点でどんなダンクを披露するのかワクワクが止まらない。この大舞台でスーパーマンがどんなサプライズを見せてくれるのか本当に楽しみだ。

 

最後に他出場者にも触れておこう。現時点でダンクコンテストに出場すると報道されているのはドワイト・ハワードとマイアミ・ヒートのデリック・ジョーンズJr.だ。ジョーンズJr.は個人的に再出場して欲しいダンカー筆頭だったので彼がまたこの舞台に戻って来てくれて嬉しい、彼は最も高難易度系が期待出来るダンカーなのでいつ出場しても楽しみである。他出場者候補には2015、2016王者のザック・ラビーン、そして今季ケビン・ラブを跳び越えかけたルーキー、ジャ・モラントが挙げられている。ラビーンは再出場はないと個人的に思っていただけに嬉しい驚きだ、二連覇という輝かしい実績があるため今回優勝出来なかったら傷が残るとも思ってしまうが、そのリスクを顧みず出場するのは素晴らしい。そしてACL断裂から復帰しているのもあり、それも含めて応援したい。ジャ・モラントは軽々と両足跳びBTLをこなす身体能力抜群のダンカー、コンテストでもかなり期待出来るだけに出るのであれば万々歳だ。

うむ、来月が非常に待ち遠しい。

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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトを運営。大学から渡米し7年滞在後に帰国。2015年からツイッターでNBA情報発信を始める。レブロンと同い年の会社員。

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