今年から来年にかけて大物フリーエージェントを獲得し一気に強化を図るという噂が絶えないロサンゼルス・レイカーズだが、フロントオフィスはあらゆる可能性に対応する姿勢を見せていると「Los Angeles Times」のタニア・ガングリ記者が伝えた。
While the Lakers preference is to keep their young core together, they aren’t closing the door on trading anyone, sources tell me. https://t.co/YBvvauj5Ox
— Tania Ganguli (@taniaganguli) 2018年5月18日
レイカーズはここ3シーズンに渡って毎年約10勝前後を積み重ね若手を中心に順調に再建が進んでいるものの、チーム側は誰もがトレードの対象になると伝えられているようだ。
実際の所、レイカーズは現在抱えているプレイヤーを放出するオファーは一切出していない。他チームからのオファーがあればそれに対応するという姿勢だ。そしてもしそのオファーが魅力的であれば、ロンゾ・ボール、カイル・クーズマ、ブランドン・イングラム、ジョシュ・ハートなどの有望な若手を手放す事も有り得るだろう。
そしてレイカーズのチーム改革において現在重要となっているのがフリーエージェントでの大物プレイヤー獲得だ。球団社長であるマジックジョンソンとGMのロブペリンカは今年と来年の夏に大物フリーエージェントを獲得するべくサラリーキャップスペースをセーブしていた。
まず昨オフに2016年7月に4年$64ミリオンの契約を結んだティモフェイ・モズコフと2015年のドラフトで2位指名していたディアンジェロ・ラッセルを放出し、トレードで今季限りで契約満了となるブルック・ロペスを獲得。そしてケンタビアス・コールドウェル・ポープと複数年契約を避け一年契約を結んだ。更に今季のトレードデッドラインには、ジョーダン・クラークソンとラリーナンスJr.をロペス同様に今季限りで契約満了となるアイザイア・トーマス、チャニング・フライ、そして1巡目指名権とトレードした。こうしてサラリーキャップに空きを作り、なおかつどんな状況にも対応できる柔軟性を生んだわけである。
現在そのターゲットに定めている大物FAとして名が上がっているのは、レブロン・ジェームズ、ポール・ジョージがこの夏。そして来年がカワイ・レナード、カイリー・アービング、ケンバ・ウォーカー、クレイ・トンプソン達だ。
レナードに関しては、先日スパーズ側が「とてつもなく魅力的なオファーがない限りこの夏にレナードを出す事はない」と名言していたが、もしスパーズが放出するとなれば来年を待たずして獲得する可能性も0ではない。レナードは怪我により今季9ゲームのみのプレー、そしてスパーズとはリハビリの過程を巡って関係が拗れているとも伝えられている。ロサンゼルスはレナードにとって地元であり、本人もレイカーズに興味を示しているとの報道もある。そしてレイカーズ側は2014年にNBAファイナルMVPを獲得し、2度の最優秀守備選手賞に輝いている彼の獲得に動くと考えるのは容易だろう。
現在レイカーズは最低一人分のマックス契約枠があり、これからの対応次第では、この夏に2人分を受け入れられる状況となる。その上でこの夏に制限付きFAとなるジュリアス・ランドルの去就も注目されている、彼は今季目覚ましい成長を見せただけに手放すのが惜しい人材となった。
ビッグネームをFAで加入させる準備が整いつつも、2007-2011にかけてオクラホマシティ・サンダーが成し遂げたようなドラフトから育て上げた選手を中心に上位も狙える体制が整ってきている感のあるレイカーズ。クーズマ、ボール、イングラム、ハート、彼らは全員がチームの未来を担う上で重要なプレイヤーとなっている、もちろんランドルもそうだろう。恐らくこのヤングコアを保てば来季はプレイオフ進出も十分に狙える布陣となり、数年後の成長が非常に楽しみなチームになる事は間違いないと思われるが、現在のレイカーズは大幅なステップアップを目論んでいる状況だ。
NBA屈指の名門チームだけにその一挙手一投足が注目されるレイカーズ。果たしてこの夏、そして来年の夏が終わる頃には一体どんなロスターとなっているのだろうか。
参考記事: Los Angeles Times
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