昨季トレーニングキャンプ中に右足第五中足骨を骨折し、シーズン全休となった2016ドラフト1位のベンシモンズ。208cmの長身を誇る彼ですが、シクサーズのヘッドコーチであるブレットブラウンは来季彼をスターターのポイントガードとして起用するビジョンがあるようです。
シモンズは「どこに配置してくれても構わないけど、自分はきっとスターターのPGになるよ。」と発言、もし彼が本当にポイントガードとしてプレーするのであればウォリアーズのショーンリビングストン(201cm)を越えてリーグで最も長身のPGとなります。
近年ではポジションレス化が進みレブロンジェームズ(203cm)やヤニスアデトクンボ(211cm)などポイントフォワードという役割を担う選手もおり、一概にシモンズがずば抜けて上背のあるPGとは言えませんが、正PGとしてこれだけ長身のプレイヤーがいるのは脅威と言えるでしょう。ちなみにこの一年で身長が2インチ伸び現在はほぼ7フィートといった情報もあり、史上最高のPGと謳われるマジックジョンソン(206cm)以上の規格外サイズとなっています。
更にシモンズはレブロン2世と言われていただけあって、オールラウンドかつ非凡なパスセンスを持っています。昨シーズンのサマーリーグでもルーキーながら堂々とプレーを指示しゲームメイク、そこから絶妙なパスを通し平均5.5アシストを記録していました。それを見たブラウンコーチは昨年12月の時点でシモンズをPGとして起用する案を浮かべていたそうです。
▼ベンシモンズ 2016サマーリーグ アシストハイライト▼
そしてシクサーズは今年のドラフトでオフェンス力に定評のあるPGのマーケルフルツを1位指名で獲得しましたが、シモンズを正PGとして起用するのに合わせてフルツをPGではなくSGで起用する方針があるそうです。
シモンズはサマーリーグでのフルツのプレーを見て、「彼とボールをシェアするのは問題ない、彼も同じはずだ。見た所彼はしっかりボールをシェア出来るプレイヤーだからね。」と語り既に信頼を寄せています。
ブラウンコーチはシクサーズがフルツを指名した際、「シモンズにボールを運んでもらうのは凄く興奮するよ。」と理想のビジョンを語っていました。その時点で既にフルツをスコアラーとして専念させる案があったわけですね。
ちなみにフルツは一昨日の対ウォリアーズ戦で左足首を捻り途中退場しましたが、1~2週間で復帰可能と軽傷だったようで恐らく開幕にはこの二人のバックコートが見れるだろうと予想されています。シモンズも現在サマーリーグでプレーしていませんが、噂では大事を取っているからだそうです。
来季はこのシモンズ&フルツに加え、今季大きなインパクトを残したエンビードによる若手トリオが大暴れすると期待されているシクサーズ。彼らが上手く機能し、全員が怪我なくシーズンを送れれば6シーズンぶりとなるプレイオフ進出も見えてくるかもしれません。クリッパーズから強力なシューターであるJJレディックも加入しましたし、台風の目となる可能性は大いにあるでしょう。期待したいです。
SOURCE : ESPN
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