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DJステフェンズとビンスカーターによるダンク対談、The Art of Dunkを翻訳してみた

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現在最もホットなダンカーの一人であるDJステフェンズ、そして史上最高のダンカーであるビンスカーター

先日、先々日とその二人について記事を書かせて頂いたわけですが、今回二人が所属しているメンフィスグリズリーズ公式からその二人によるダンク対談動画が公開されました。

彼ら二人だからこそ通じる話題や、ダンクへのこだわり、はたまた2000年のダンクコンテスト裏話など、ダンク好きにはなかなかに聞き応えのある内容となっています。

 

 

翻訳は所々意訳も含まれていますが、要点はしっかり把握出来ると思います、そして一応視聴者に向けて話している所&ステフェンズはカーターよりも10歳以上年下なので敬語にしてあります(笑)

元動画を見れば問題ありませんが、念のため内容が把握しやすいように間々に関連動画も貼り付けていますので本文と共にお楽しみ下さい。

それではスタート。

 

ビンス「本日ここにいるのは、あぁ私はビンスです、そして彼はDJ、分からない人も今分かりましたね(笑)本日ここで私のダンク、そしてもちろん彼のダンクについても語り合って楽しもうと思います。」

DJ「アナタの隣に座ってこうしてインタビューされているのは、少し妙な感じです。ダンクについて話し合い、比較される存在となり、、、なぜなら自分がもっと若かった頃はアナタに憧れていましたから。だからアナタの隣に今座って話し合っているのは変な感じで、未だに現実だと思えません。」

ビンス「君は次の世代があり、今の君を真似して育っている子達がいることを理解しないといけないね。俺にとっての最も大きな褒め言葉であり、とても嬉しいのは、誰かがそういった事を言ってくれるって事だから。なぜならもっと若い時は自分を確立するのに一生懸命で、止めようとしてくるあらゆるプレイヤーの上からダンクしたがるモノだからね、だから自分は君に最善を尽くして次のレベルへと導きたいんだ。今までいろんなプレイヤーのダンク映像を見て来ているから、是非君は君のスタイルを確立してくれ、本当に。

さてまず初めに彼、DJのダンクを見ていきたいと思う。先日のマジック戦の3Qに飛び出した、彼が飛行した一発だ。あの時何を思っていたんだい?」

 

DJ「タイムアウト明けでコーチの指示通りにやったら上手く行くだろうから自分はただそれを実行しただけだったんですよ、アンドリューがイン&アウトに切り返してドリブルをし、ジャマイカルがヘルプをしてくれ、自分はバックドアから跳躍をしただけでした。」

ビンス「以前コーチの指示で似たようなプレーがあったのを覚えてるんだけど、興奮からそのプレイを話しちゃうのは避けた方が良いかもしれない。それを今経験してる所だと思うけど、君がどんなプレイヤーか分かっていたら、タイムアウト明けの第一声が「バックドアのロブに気をつけろ」と注意するのは簡単な事だからね。このインタビューで話しちゃってるから、ダンクの本数が少なくなってしまうかもね(笑)」

DJ「自分がそのダンクを決めて、確かにクレイジーな一発だとは思ったけど、あそこまで反応が大きくなるとは思わなかったですね。でもそういう事がよくあります。」

ビンス「そうなんだよ、あの時はみんな驚いていた。そういえばあの時ジェフグリーンと話したんだけど、彼が右を振り向いたら君はいなかった、そして左を向いてもいなかった、上を見上げたらそこにいたんだ(笑)アレはクールだったよ。

さぁお次は何だい?」

DJ「次は自分が昨年Dリーグのグリズリーズの提携チームにいた時の一発なんですが、自分も本当に驚きました、なぜならあそこでボールを受け取るとは思っていなかったから。実はあの時ウォームアップでジェームスが自分の所に来て「今日はお前にハイライトを演出させてやるぜ」って言ってきたんです。おふざけでそんな感じの事を言ってくるチームメイトはよくいましたけど、あの時は本当にハイライトを生み出してくれたんです。

バイラルがビハインドザバックでジェームスへ、そしてそのままレイアップに行くのかと思ったら空中に放り投げたと。」

 

ビンス「自分は以前チームメイトにこう言っていたんだ、とりあえず投げればいい。その辺りに放り投げてくれ、あとの仕事は俺がやるからってね。フープ付近ならどこでもいいんだ、俺達ならそれを決めてみせるからね。心配はいらない、あまりにも高すぎる場合じゃなければトライするからさって。そしてそういうプレイがベストハイライトを生み出すんだ。悪いパスが来たけどそれをキャッチして、もしかしたら無理かもと思うけど、取ってみないと分からないからね、そんなアリウープがより良いハイライトに繋がったりするんだよね。」

(ここで私が物凄く良い例だと思うカーターのアリウープを貼り付けておきます。パス自体は理想的な位置ではありませんが、フープから離れた事により豪快かつ美しいワンハンドトマホークにつながったというワンプレイ。これは史上最高のアリウープの一本とも言われています。)

 

ビンス「えーと、ここまで二つの凄いダンクを見たね、お次は?」

DJ「これは自分はそこまで凄いダンクだとは思っていないんですが、チームメイトの一人が「いつもアリウープとか両手でのダンクだから、ちょっと変わったダンクをしてみたらどうだ」って言ってきたんです、そこでOKって言ってスティールから、行くぜって(映像でウィンドミルが流れる)、多くのプレイヤーがウィンドミルをしますけど、自分は腕を伸ばしきったヤツをやりたかったんです。」

 

ビンス「実はそれについての話を前にしていたんだ、ウィンドミルと言いながらペーパーミルをする人がいるって。ウィンドミルをしてるんだけど、半分腕が折れ曲がったような感じでダンクを決めて、ウィンドミルを決めたぜって言う。それならテーブルを紙で拭く程度の動作に過ぎない、それはペーパーミルと言える。全開まで伸ばした状態がウィンドミルだ、それで回すんだ。いろんなプレイヤーがダンクを決めるのを見てきていて、俺はダンクを見るのが好きだが、全開伸長のモノを認める、それこそ真のウィンドミルだ。それにより難易度が上がるが、それを俺達はいとも簡単そうに決める。それを見て人々は、簡単そうじゃねぇかってトライしてみるまでは思うんだけど、実際やると速く旋回が出来ないなんて困惑するんだよね。ただ簡単そうに、かつ優雅に決めてみせる。多くのダンカーが攻撃的なダンクを決めるけど、優雅ではないんだ。時々おぉ良いダンクだねと思う事はあるけど、なんだか駆け足で決めてしまっている感じを受ける。君のダンクはそうじゃなかったよね、(映像を見ながら)全開まで伸ばしきって、空中を歩いている、そしてフィニッシュだ。それだよね、それがウィンドミルなんだよ。」

(カーターの代表的なウィンドミルの一本、フルエクステンションかつ簡単に見え、それでいて優雅。)

 

DJ「さて、今までみなさんに見せてきたのは子供のお遊びに過ぎません。(笑)以上が僕のダンクです。それじゃぁここで真のレジェンドのダンクに移りましょう、偉大なるビンスカーターのダンクに。これはアナタのダンクでも特にお気に入りなんですが、フープに向かって行って、アロンゾモーニングが飛び出して来て、身体を寄せてぶつかり合い、そして腕を伸ばしきってバスケットに叩き込みましたね。一体どんな感じだったんですか?」

 

ビンス「あれはゲームの序盤にまず俺がベースラインからシンプルなダンクを彼越しに決めて、その2プレイ後今度はジェファーソン(現キャブズ)がベースラインを切れ込んで彼の上からダンクを決めたんだ。そしてハーフタイムに彼と「ZOはもう俺たちにダンクをさせてくれないだろう、唯一の打開策は思いっきり彼にぶつかっていってダンクを決める、これだ」って話をしたんだ。本当にそんな会話がハーフタイムにあったんだ。そして第3クォーターが始まって、アレが起こったって事さ。確か最初に背面を通したのを覚えている、それから1ドリブル、2ドリブル、あの時ZOは落ち着かない感じで「さぁ来やがれ、叩き落としてやるぜ」って感じだったね、もう自分はリムに向かって一直線だったから跳び上がって、むしろ上に上がるというよりも彼にそのまま向かって行った感覚だったかな。なぜならあの時頭の中にあったのは、前に話していた通り「ZOはきっと激しくファールしてくるだろう」って事だったからね、それに対しての準備をしていたんだ。そうしたら、ぶつかった瞬間彼が自分をより高くへと押し上げた形になったんだ、もう自分の目の前にフープがある感じだったね、もう本当にすぐそこだった。そしてその時俺はこう思った。

これは絶対にミス出来ない、コレだ、コレがハイライトオブザイヤーの瞬間だ!!決めるしかない!!ってね。

だから俺はとにかく確実に入れようとしたんだ、もしかしたらもっと激しく叩き込めたかもしれない、でもリムを叩き壊そうとしてミスするのは避けたかった。そんな感じでガーンと決めて彼を見下ろしたら後退していって、俺は「参ったか、一週間は俺に口を利けないぜ」って感じだったね。」

DJ「ここでこうして話を聞いてると面白いですよ、だってアナタは確実に決めようとして激しく叩き込もうとしなかったって言ってますが、実際に見てみたらかなり激しく叩き込んでて攻撃的だっていう。」

ビンス「君なら分かってくれると思うけど、ライブで見るとめちゃくちゃ高速に見えるんだけど、でも実際…」

DJ「スローモーションに感じるんですよね、空中にいる時は。」

ビンス「よく分かってるね(笑)あの時俺は空中でリムを見ながら、いやコレはミスれないと。まぁ以前はよく攻撃的にダンクをしていたよ、なぜかは分からないけどダンクの際に怒りの感情を内に秘めている事はあったね、なんでかは分からないが、そんな感じなんだ。とにかくあの時は、絶対にミス出来ない、ミスはするなと、その結果がアレだよ。」

(カーターが一昨季ゴベール越しに決めたダンクを見ながら)

 

DJ「未だに素晴らしい跳躍を誇ってる。」

ビンス「なかなか昔のようには行かないけどね、年を取ってきたら上昇するものではなく下降してくるものと認識しないといけない、膝とか踵とかね、全身しんどくなってくるから。それに関しては上手く適応しないといけないと思ってる。あの時は、レイアップに来るからと普段通りブロックしようと思ったんだろうけど、距離が近づいた時、彼はいやそのまま突っ込んでくると気付いてブロックに跳んで、あとは見ての通りさ。」

DJ「時既に遅しと。」

ビンス「あぁ、良い気分だったよ。自分は年齢を重ねたプレイヤーで彼らは若いからね。そういえばあの時トニーアレンは目に怪我をしていてサングラスをかけていたね、照明がきつすぎるからって(笑)だからサングラスだったわけだけど。」

DJ「他に何か良いモノはなかったんですかね?自分はアレをかける気はしないかなぁ。」

ビンス「そう思うよ、しかもあの服装で(笑)」

 

DJ「さて、次はビンスの最後のダンククリップ、2000年のダンクコンテストに移ろうと思います。」

ビンス「アレは自分の人生でも最も大きな出来事の一つだったね、前にも言った通り俺は自分の能力を見せる事が出来る何かをしたいと思っていた。それを箱の中に閉まっておきたくはなかったんだ、NBAやダンクコンテストに限った話ではないけど、何かショーを見せたかった。そこからまた成長したいってね、それがアレだったわけさ。」

 

(2000年のコンテスト映像を見ながら)

ビンス「通常のルーティンとは違うけど、あの時の自分はフリースタイルな感じで思いついた技をやろうと思っていた。」

DJ「(映像を見ながら)凄すぎる… みんなは理解できないかもしれないけど、アナタのこれらのダンクを見ていると本当に高くてギリギリで決めているんじゃない、ボールを投げ入れている、このダンク(肘掛ダンク)も。」

 

ビンス「このダンクは初めてトライした技だね、それまで一度もやったことは無かったんだ。本当に思いつきで、結果は完璧だった。」

DJ「股下を通したのも初めてって言ってましたよね?」

ビンス「そうだね、アレはイーストベイの雑誌で見かけたんだよ。空中でボールを股下に通してるのをね、ページをパラパラめくっていたら目に付いたんだ。そして、コンテストではチームメイトを使わないといけないって言われた、それでどうしようかなって、みんな典型的な感じでボールをバウンドさせてウィンドミルとかやるだろ、だから自分はソレをトライしてみようと思ったんだ、やった事なかったけどね。チームメイト(従兄弟のマグレディ)と練習する時間も無かった。ダンクコンテストが決まったのも遅かったから、練習すら出来なかったんだ。だから、どの位置で、どのぐらいの高さでバウンドさせるのが丁度いいのか見極める必要だあった。君が覚えているか分からないけど、一回目は練習のためだったんだ。バウンドさせてもらって、ジャンプしてどのぐらいの高さが良いのか確かめた、もしかしたらあのパスでもダンクを決められたかもしれないけど、とにかく一回目は練習にしたかったんだ。なぜなら君も同じ意見だろうけど、ダンクをミスするのが大嫌いなんだ、大嫌い。

ダンクコンテストでは、完璧でいたかったんだ。」

 

ビンス「自分が大きなステージで輝く瞬間だったから、絶対にミスはしたくなかったし、一度練習したかったんだ。高さを含め全てを確認しておきたかった、あの時自分は緊張していたしね、19000人の観客の前で大注目だよ。みんな「コレだ」って反応を示してくれていた、自分は記憶に残りたかったんだ。全て上手くいったよ。」

DJ「正にその通りでした。」

 

 

ビンス「私がお互いにハイフライヤーだと思っていると信じてくれている彼と話せて良かったです、皆さんも会話、ビデオ、過去の回想など楽しんで頂けたなら光栄です。これからたくさんのハイライトを彼から、そして少しだけ私から見れる事を保証します。見てて下さいね。(DJに)何かみんなに言いたいことはある?」

DJ「いいえ!ここにアナタといる事が出来、それらのクレイジーなダンク、私たちのダンク熱、そしてお互いの物語などについて語り合えた事は本当に光栄でした。アナタはずっと私のお気に入りのプレイヤーであり、トレーニングキャンプではアドバイスや助言をくれ、今までも、そして今もこうして助けてくれていますから、本当に感謝しています。」

(握手)

 

といった内容でしたが、いかがでしたでしょうか。

一つ思ったのはここまでの対談動画が上がり、カーターがステフェンズのプレーを見ることになると断言しているという事は開幕ロスタースポットは確定した気がするという事、そうであれば私にとっても大変喜ばしいです。

しかし、2000年のダンクコンテストの話は本当にカーターの天才&超人っぷりが表れているというというか、あれだけの大舞台でほぼ練習なしで初めてやるであろう技を試技5本で全てノーミスという、確か一発目のリバース360ウィンドミルも過去に2、3回しかやってないと直後のインタビューで言ってましたしね。それでいてあの完成度。。。現在もリーグ屈指のダンカーと言っても過言ではないクオリティを誇っていますし、ZOの話も空中でどれだけ考える時間があるんだって感じですし(笑)正にダンクに関してはレジェンド中のレジェンドと言わざるを得ません。

そんなカーターの隣で成長する事が出来るであろうステフェンズ、身体能力は折り紙付きですので、これからたくさんのハイライトを生み出していってくれる事を期待したいです。

ちなみに先日、何とツイッターの方でDJステフェンズ本人に私が編集した彼のハイライト動画をシェアして頂けまして、その上コメントまで頂きました。

 

 

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ファンを大切にしてくれる優しい方なんだなと思ったと同時に彼の事を応援したい気持ちが更に高まりました。

そんなわけでダンク好きの皆さん、今季のグリズリーズは特に要チェックですよ~♪

ではでは。

 

追記: 何とDJステフェンズが解雇され開幕ロスターに残ることが出来ませんでした。グリズリーズのツイッター公式アカウントにはファンから「なぜカーターとの対談をさせながら解雇したのか、ブー!」「大きなミスをしてしまったね!」と批判が相次いでいます。ステフェンズはメンフィス大出身だったのでファンもそれだけ思い入れが強かったのでしょう、非常に残念です。

しかしこれで終わりではないので、また必ず這い上がってNBAの舞台に戻って来てくれる事を信じたいです、これからも変わらず応援し続けたいと思います。


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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトの運営に夢中になり青春を台無しにする。大学から渡米し7年滞在後に帰国。三度の飯より四度の飯が好きってぐらいダンクを愛するB型アラサー。

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