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コービーが現役最後の試合で驚異の60点を叩き出し逆転勝利

2016年04月14日
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ついに訪れた、いや訪れてしまったと言った方が良いのかもしれません。

今季限りでの引退を発表したコービーブライアント、ジョーダン無きNBAを支えたスーパースターであり20年に渡りレイカーズ一筋でプレイし続けてきた偉大なるレイカー。

そのコービーのNBA最後となる試合が今日、LAのステイプルズセンターで行われました。

今日のLAそしてステイプルズセンターは正にコービーのための1日、会場外にはThank You Kobeのバナーが掲げられ、コートにはコービーがかつて着用した背番号8、そして現在の24がプリント、

ちなみに私は、この日のために有休を取りました、入社以来個人的にやりたい事があって有休を使ったのは初めてです。

何となく、この試合はリアルタイムで観なければ後悔する気がしました。

そして、試合を観戦し終わった今、それは正しすぎる決断だったと確信したのです。

 

 

今日のレイカーズの試合の鍵は、

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“GET KOBE THE BALL”(コービーにボールを渡せ。)

 

試合が始まり出だしから積極的にシュートを放っていくコービー、レイカーズチームメイトもなるべくコービーにボールを集めようという姿勢が序盤から見られ、コービーもそれに応えようとフープにアタックしていきますが、5連続で外しタフなスタートとなりました。

しかしそんな事は構わないのです、今日はステイプルズに詰めかけたファン、そして世界中でテレビに釘付けとなっている人々、皆コービーがボールを持ち、ショットを放つ姿を多く見たい、NBA史上最高のスコアラーの一人と呼ばれた彼のプレイを少しでも目に焼き付けたい。

試合開始から6分半が経過した所でコービーがブッカーをブロック、自らボールを運びヘイワードをポンプフェイクでかわしてのフローターで初得点を挙げると、ここからコービーショーが開演。バスケットカウント、更に3と5連発でFGを沈めかつて見たコービーの爆発する姿に会場は大盛り上がり、その後に打った3は悉くフープに嫌われましたが、最終的に第1Qで15点を挙げました。

第2Qはベンチスタートとなり6:13から再びコートへ、残り5分を切った所でベースラインからレイアップで得点、フリースローと3で着実に得点を重ね、ハーフの時点で22点、フィールドゴールは7/20と既に20本のショットを放ち、今日で全てを出し尽くすという姿勢がありありと感じられました。

後半に入ると衰えるどころか更に加速するコービー、外からのジャンパーではなく果敢にインサイドに切り込みスコアを上げてキャリア431回目となる30点オーバーを達成(NBA歴代3位)すると、更に残り5分にはビンテージムーブであるベースラインからのフェイダウェイ、そして3ポイントと驚異のスコアラーコービーブライアントの躍動に会場のボルテージは上がる一方、第3クォーター終了時点FG14/34の37点を記録しました。

出だしから打ちまくるコービーを見て第1クォーターに解説が、

「今日のコービーは50点は取れないかもしれませんが、50本ショットを放つかもしれません。」

と言っていましたが、予想を上回るハイスコアリングパフォーマンスに「もしかしたら本当に50点取ってしまうかもしれない…」そんな空気が漂い始めたのです。

レイカーズのバイロンスコットコーチは、「コービーが50点取りそうですが、最終クォーターはどうしますか?」と聞かれ、試合前は32-35分ぐらいの出場時間を与える予定と考えていましたが、「コービーが行けると言うならトライしてみるよ。」とプレイ時間に制限はもはや与えないことを宣言。

レイカーズとしてもコービー現役最後の試合を何としても勝利で飾りたいですから、ここは逆境に強いコービーの活躍は必須、9点ビハインドと厳しい展開の中いよいよ勝負の第4クォーターが始まります。

開始早々マックがジャンパーを決め点差を二桁に広げるジャズ、コービーの3をナンスがフォローし喰らい付きますが、ジャズの連続得点で点差は14まで開きます。 残り時間は10分、ブラックのダンクに続き、ナンスのスティールからウェルタス経由でボールは左ウイングで構えたコービーへ、スプラッシュ。

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コービーにとって2014年11月以来となる40点、この3で再び点差は一桁に。

その1分後に再びトップオブザキーから3、43点目。

どんどん加算されていくポイントに、これは物凄いゲームを目撃しているのでは… と、正に約10年前にコービーが叩き出した伝説の81点試合の時と似たような熱気にステイプルズ全体が包まれ始めました。

キャリア最後の試合で43点は2014年のジョーダンクロフォードの41点を抜き、史上最高得点。

既に伝説を作ったコービーですが、彼の真価が発揮されるのはこれから、試合終了に近づくこれからが真のコービータイムなのです。

ウィジーをシェイクしてトップオブザペイントからのプルアップジャンパー、45点目、まるで今日引退するプレイヤーとは思えないシャープな動き。

そして訪れるラスト3分、点差は10点。

通常であれば厳しい展開に変わりありませんが、レイカーズを率いるのはあのブラックマンバ、一度牙を剥いたら逃れられない猛毒を持った暗殺者。

ステイプルズセンターに鳴り響くコービーコール、フープ下にかい潜りスコア、47点目。

すぐさまクリスジョンソンがコービーの裏をかき再び10点に、しかし続くオフェンスで自らファールをもらいフリースローを2本、49点目。

 

更にブッカーの上から放ったフローターがボードに跳ね返りネットを揺らし…

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表示された51点の文字。

 

この日放ったフィールドゴールは47本、81点を叩き出した時に放った46本を越えるキャリアハイ、満身創痍の男が見せる最後で最高のパフォーマンス。

そして現役最後の試合で50点を越える偉業、十分凄すぎる記録を打ち立てましたが、まだコービーには残された仕事があります。

それはゲームに勝利する事、それが出来なければどんな記録も意味を成さない、それはコービー自身が一番よく分かっている事でした。

立ち上がるステイプルズのファン、一気に上昇する会場のボルテージ、 見事なスクリーンスプリットからプルアップジャンパー、53点目。

点差は一気に4点に、そしてヘイワードの3が外れリバウンドを拾ったナンスから再びボールはコービーの手中へ。

もはやコービーに見えるのはフープのみ、左45°軽いステップバックを入れ放った3がネットに突き刺さり56点目。

1点差。

2分弱の時点では10点あった点差がみるみる逆転圏内に、最後の試合を観戦に訪れたコービー一家も圧巻のパフォーマンスに開いた口が塞がりません。

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そしてマックの3が外れ、逆転ショットを託されたコービー、必死にヘイワードにスクリーンをかけに行くランドルの横を抜け、3ポイントラインの一歩内側から跳躍。 

かつてジョーダンがブルズでの最後の試合、ファイナル第6戦で放った逆転ショットのようにフォロースルーを残し放たれたボールがネットを揺らし、

97-96。

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終始リードを奪われる展開でしたが、ついに逆転。

タイムアウトでベンチに戻ったコービーに群がるチームメイト、しかしまだ笑顔はないコービーの表情、無我夢中で勝利を追っている男の眼差しです。

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試合が再開された後守りきったレイカーズはボールをコービーに、そしてファールを受けインバウンドとなり、再度ファールを受けたコービーはフリースローラインへ。

 

 

一投目がフープをくぐり、59点。 そして放たれた二投目、、、

 

 60。

 

それまでの60点を越えた最長プレイヤーは32歳のウィルトチェンバレン、コービーが現役最後の試合で魅せた37歳で60点越えという大幅な記録更新パフォーマンス。

鳴り止まない拍手の中ジャズのショットは外れリバウンドを取ったランドル、ボールは再度コービーの手に渡り前線を走っていたクラークソンへタッチダウンパス、クラークソンが豪快にダンクを決め101-96、残り4.1秒でジャズがタイムアウトを取った時点でコービーはコートを降りました。

どんなハリウッド映画よりも劇的なフィナーレ、出来過ぎたゲーム展開にステイプルズセンターは興奮の坩堝と化し、試合終了。

コービーの元へ駆け寄る未来のレイカー達。

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ジャズも今日はコービーの日だとわかっていたので最後も本気で勝ちに来ていたとは言い難いかもしれませんが、紛れもなく今日の勝利を引き寄せたのはコービーでした。

50本の試投数は自身最多、満身創痍ながら最後の最後に全てを出しきった事により生まれた驚愕のパフォーマンス、今日はレイカーズで共に戦った過去のチームメイトがコートサイドで見守っていましたが、最前列にいたシャックはゲーム後に、

「コービーには試合前に50点取れって言ったんだけど、あのクソ野郎60点取りやがった。」

とその驚きを隠せないようでした。

彼はかつて「コービーが最も偉大なるレイカー」だと発言しましたが、その言葉に後悔は全く無かったでしょう。

そして今日も私は試合を観戦しながらツイッターの方でつぶやいていたのですが、どれ程衝撃を受けていたかこちらを見ていただければ分かると思います。

 

私は丁度コービーがデビューした97シーズンからNBAを見始め、20年間に渡り数多くの試合を見て来ましたが、最も感動したゲームという意味では今日の試合が過去最高でした。

まさかあそこから本当に逆転してしまうとは… コービーは私が思っていた以上にコービーでした、本当に圧巻としか言いようがないスポーツ史に残るであろう素晴らしい引退試合。

 そして今日のゲームで何よりドラマを感じたのは、コービーがルーキー時代にカンファレンスセミファイナルで4連続でエアーボールを放ち、シリーズを落としてしまったのは有名な話でありコービーファンであれば皆が知っている事だと思いますが、その相手がジャズだった事。

あれから20年の月日が流れ、現役最後となった試合がその時と同じジャズ。

18歳の高卒ルーキーには荷が重すぎると屈辱を味わい、それをバネに這い上がりNBAの大スターに成長し、最後には見事逆転ジャンパーを沈めた彼の姿は本当に美しかったです。

 

更にコービーはキャリア初得点がフリースロー、なおかつそのキャリアを振り返る上で重要だった場面では常にフリースローがあったので、今日も最後の得点となる60点目がフリースローだったのは感極まりました。

81点を取った時も最後はフリースロー、ウォリアーズ戦でアキレス健を断裂した時も足を引きずりながらフリースローを決めてロッカールームに下がりました、そして通算得点でジョーダンを越えた時もフリースロー、今日の試合を通してこれもまた神の用意したシナリオ通りなのだろうと一人実感していました、そしてそういった局面では外さないのが流石コービー。

ちなみに今日の試合はほぼ100%と言っていい程完璧なエンディングだったと思いますが、一つだけ心残りなのはダンクが見れなかったという事、私は初めて憧れたダンカーがコービーでしたので、あの衝撃を与えてくれた彼のダンクをどんな形でもいいからもう一度最後に見たかったというのが本音です… 一本ダンクっぽいレイアップはありましたが、やはり上から叩き込んでくれる姿を見たかったです、贅沢ですが。

 

試合後、ステイプルズに詰めかけたファンにスピーチをしたコービーでしたが、

「この20年間、みんなコービーパスをしろ!と言っていたのに、昨晩はコービーパスをするな!だなんて、最高に笑えたよ。」

と言ったのは、とても笑えました、そしてそれも終わり良ければ全て良し、今改めてパスを多く裁かなかった事が悪いことだったと思うファンは一人もいないのではないでしょうか。

 

そして、コービーが最後に残した言葉は、

「Mamba out.」

リーグ屈指のスコアラーとして君臨したブラックマンバが、コートに別れを告げました。

 

長いようであっという間だった20年、私の20年に渡るNBAライフも振り返れば常にそこには彼の姿がありました。

ジョーダンという大好きだったプレイヤーの引退が近づき残念だと嘆いたものの、ものスゴイポテンシャルを秘めた若武者コービーブライアントという存在があった事により、変わらずNBAに夢中になる事ができました、そして留学で渡米した時にこの目でコービーのプレイを見れた事は私にとって一生の財産です。

いつの時代もスター選手は生まれ、それぞれの時代で楽しめるNBAですが、ジョーダンがそうだったように、またコービーのようなプレイヤーというのも唯一無二なのだろうなと思います、そう考えるとやはり寂しさはありますね。

しかし出会いあれば別れがあるように、永遠に変わらないものはないですから、コービーというプレイヤーのプレイを20年も見ることが出来た、その事にただひたすら感謝したいと思います。

 

NBAの舞台を去っても、コービーが引き続き不屈の闘志で燃えあがれる新たなステージが見つかる事を願いたいですね。

 

偉大なるプレイヤー、コービーブライアント

20年間、本当にお疲れ様でした。

 

ありがとう。


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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトの運営に夢中になり青春を台無しにする。大学から渡米し7年滞在後に帰国。三度の飯より四度の飯が好きってぐらいダンクを愛するB型アラサー。

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