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レブロンジェームスとトラベリング 〜 クラブドリブルの謎

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今ファイナルで驚異的なパフォーマンスを見せたレブロン、今ではレブロンを過去最高のプレイヤーに挙げる方も多くなってきたわけですが、、、

それと比例して話題を呼んでいるのが、

彼のステップ。

レブロンはスーパールーキーとしてNBAデビューしてから常に注目を集めて来ているわけですが、彼のプレーは普通バスケではルール違反となっている、

「3歩ステップ」

つまりトラベリングを多用すると言われて来ていました。

 

今回のファイナルでも大活躍の影に隠れながら、要所で三歩以上ステップを踏んでいるのは明白で、かつてジョーダンのいるブルズを率いて3連覇を二回達成、後にレイカーズでも3連覇&2連覇、と計11回の優勝を果たした名将であり現ニックスの球団社長フィルジャクソンも苦言を呈していました。

「彼のプレイを見ていると、常に足が動いているのが分かる。ステップに一貫性がない。レブロンのプレーに代表されるようにアイソレーションを多用するあまりそういった細かい反則が見逃される傾向にある、バスケットボールの美学が感じられない。」

 

バスケの試合のスタイルは時代の流れによって変化していくのはある意味当然だとは言えるので、アイソレーションを多用するスタイル自体は問題はないかもしれませんが、レブロンを含め多くの選手がトラベリングにあたるステップを踏んでいるのは事実であると言えるでしょう。

NBA Uncalled Travel Mix

そしてレブロンですが、実際にファイナルを含めオーバーステップを踏んでいる映像が確認されています。

 

リーグのスーパスターであるがゆえに笛が吹かれないとも言われるレブロンですが、実は2009年に一つの事件がありました。

それは1月4日に行われた対ウィザーズ戦、試合時間残り10.5秒でボールを受け取ったレブロンはトップオブザキーからペネトレイトを試みシュートを決めましたが、

何とトラベリングのコール。

プレー後のリプレイでも実況と解説が「これは明らかに三歩ですね」と納得の判断と主張。

 

このプレーについて試合後にインタビューを受けたレブロンの発言が、大きな波紋を呼びました。

「あれはバッドコールだ、みんな分かっていない、試合後に10回程見直したけど、完全に良いプレーだよ。」

 

この発言の後に人々が首を傾げたのが、

「自分がやったのは、

“クラブドリブル”(蟹ドリブル)

だ、あれはヘジテーションドリブルで、二歩だ。本来3点プレイになってたよ。」

 

このクラブドリブル、とは何じゃらほいと一時プレイヤーやNBAアナリストの間で話題になったわけです。

私としてはヘジテーションドリブルと言っているので、ステップを踏む前の一度後退する仕草をみせた動作の事を指しているのかと思ったのですが、問題となっているのはその後にボールをピックした直後の最初のステップはカウントされず、その後が二歩なのでOKとレブロンが判断している点、これはルール上三歩とみなされる事にはなっています。

しかし、実際の所この「2.5ステップ」は現在のNBAでは多用されているプレーであり、要所で見逃されている事が多いのは事実でしょう。

そして、このステップをクラブドリブルとは誰も読んでいない事から、レブロンは一体何を言ってるんでしょうかという流れになったわけです。

こちらのペイトンとウェバーの討論では、ペイトンは「クラブドリブルなんて聞いたことないよ。」と発言した上で「ヘジテーションドリブルは確かにしている、しかしその後のステップはピックしてから3ステップだからトラベリング」と言及、ウェバーは「地域によって言い方は異なるかもしれないが、クラブドリブルというのはあるよ、ただレブロンのアレはクラブドリブルじゃなくてトラベリングだよ。」と主張。

この二人の発言からすると、確かにレブロンはクラブドリブルというかヘジテーションドリブルはしているんでしょうが、その後のステップが明らかにトラベリング、というまとめになるかと思います。

 

そしてこの一件以来、レブロンのオーバーステップ自体が「クラブドリブル」と呼ばれる傾向が広まってしまったわけです、「蟹」は二本足ではなく八本足ですしね。

 

その翌月にフェニックスで行われたオールスターでは、レブロンがヘジテーションドリブルからの三歩ステップを披露したのを見て、実況が

「、、、今のはクラブドリブルですかね?」

と発言。

 

更にスラング専門のオンライン辞書サイト、Urban Dictionaryにはクラブドリブルが複数人によって掲載されることになりました.こちらはその一つ。

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「これは実際の所ドリブルではありません、ディフェンスに対し追加の一歩を踏み出すためのホップステップです、そのホップステップの後に更に二歩ステップを踏みます、つまりトラベリングです。しかしもしあなたの名前がレブロンならそれはナイスプレイとなります。」

 

ちなみに例のウィザーズとの試合でトラベリングを吹かれて敗れたレブロンですが、その3年前には同じくウィザーズ戦、しかもプレイオフで本来トラベリングな所を見逃されてゲームウィナーを決めていました。それ故にクラブドリブル事件があった一戦はウィザーズにとってはかなり嬉しかったかもしれませんね。

 

あれからクラブドリブルという単語自体はあまり見かけなくなっては来ていますが、実際レブロンがそのステップを止めたわけではなく今も同じように3rdステップは踏んでおります、しかしNBAではボールをピックした後の三歩目に当たるエクストラステップは暗黙の了解になってしまっている所はあるので一種のムーブとして捉えられている傾向にはあるのかもしれません。要はその動きが強調されすぎるか否かという点が問題になってくるのでしょう。

先ほどの動画でもウェバーが、レブロンがディフェンスを交わすためにボールを上げてステップを踏んでいるのがエクストラステップを強調しすぎて反則になった一因とも話しています。

とりあえずそれに甘んじてバレないように多くのステップを踏むのが良いプレイとならない事を願いますが、このパーキンスを見ると大丈夫かなーと心配してしまいますね、、、(笑)

 

審判も常に完璧なジャッジを下すというのは無理ですので、フィルジャクソンも言うように、まずは選手一人一人がルールに乗っ取ったプレーを心がける美学というものを意識する事が大事なのかもしれません。


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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトの運営に夢中になり青春を台無しにする。大学から渡米し7年滞在後に帰国。三度の飯より四度の飯が好きってぐらいダンクを愛するB型アラサー。

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