昨季シーズン平均トリプルダブルを達成しオスカーロバートソンに次ぐ史上二人目の快挙を達成したラッセルウェストブルック。その彼が今季も同じ偉業を成し遂げ、前人未到の二年連続シーズン平均トリプルダブル、複数回に渡り三部門でシーズン平均二桁を越える大記録を打ち立てる事になると一体誰が予想しただろうか。
Russ made history by averaging a triple-double for the season…AGAIN!https://t.co/5le7KpARRY pic.twitter.com/FbR3HAR2Nj
— Sports Illustrated (@SInow) 2018年4月12日
ウェストブルックはレギュラーシーズン最終戦となった本日の対グリズリーズ戦で16リバウンドをあげればシーズン平均トリプルダブル達成という状況だったが、見事キャリアハイの20リバウンドを奪取し快挙を成し遂げた。
▼二年連続シーズン平均トリプルダブル達成の瞬間▼
昨季に限ってはチームのエースであるケビンデュラントが移籍し、スーパースターと呼べる存在は己のみになったという状況もあり全てのスタッツが向上したのはごく自然の流れであった。
しかし今季はペイサーズからポールジョージ、そしてニックスからカーメロアンソニーという二人のオールスターが加入、そのメンバーの中であれば全体の数字は落ちるかと思われたが、蓋を開けてみればシーズン25度のトリプルダブル達成、そして最後の数試合で二桁に達していなかったリバウンドを量産し見事二桁に乗せる超人ぶりを見せてくれた。
2シーズン連続、そして複数回に渡りシーズン平均トリプルダブルを達成したのはNBAの歴史上ウェストブルックただ一人となる。
Congrats to @russwest44 of the @okcthunder on becoming the first player in @NBAHistory with multiple triple-double seasons!#ThisIsWhyWePlay #ThunderUp pic.twitter.com/B3ZaO7hxNd
— NBA (@NBA) 2018年4月12日
今回は最後の二試合で34リバウンドを挙げなければ平均二桁には届かなかったため流石に厳しいかと思われていたが、先日のヒート戦で18リバウンド、そして今日のグリズリーズ戦で20リバウンドと驚異の荒稼ぎ、もはや完全に平均トリプルダブルを狙いに行っていた。そしてチームもそれをサポートした流れがあったのは明らかだが、そこで本当に達成してしまうのはやはり只者ではない。更に今日の試合ではキャリアハイの20リバウンドに加え19アシストも記録。得点はわずか6点だったが、自らが第一に点を取るのではなく意識的にサポート役に回れば得点以外でもこれだけのハイスタッツが飛び出すという彼の凄さが改めて認識される結果となった。
ウェストブルックは今回の流れによりスタッツ稼ぎという批判も多く浴びせられたが実際に彼の活躍が勝利に結びついているのは事実なので文句は言えないだろう。彼がリバウンドとアシストに徹した結果、計137点を挙げグリズリーズに勝利。ガードである彼が直接リバウンドを取る事により一度ボールを経由するステップが省かれファストブレイクを多く仕掛ける事が出来るのは大きい。そしてボールをプッシュするのが人一倍クイックネスのあるウェストブルックであれば尚更である。サンダーはチームハイの40点を挙げたポールジョージを筆頭にインサイドの要であるスティーブンアダムスも24点、そして二桁得点者が計6人と試合を通して良いオフェンスリズムをキープする事が出来ていた。
二年連続でシーズン平均トリプルダブル、全くもって理解不能な大記録だが現在のウェストブルックであれば3年連続という可能性も十分に有り得ると思わされてしまう。少なくとも彼がシーズン序盤から得点以外に徹する姿勢を貫くのであれば難なく平均トリプルダブルを達成してしまっていても不思議はないだろう、特にここ数試合の彼の底力を見た者であればそう考えてもおかしくはない。
Triple-Double 👑 does it again. #TheNewStandard pic.twitter.com/beWUptiqpW
— OKC THUNDER (@okcthunder) 2018年4月12日
今季もレギュラーシーズンでの果たすべき仕事をこなした感のあるウェストブルックだが、新たなスター選手達を加えた布陣で今季はプレイオフをどこまで勝ち上がれるか。今日の勝利によりサンダーは混戦の西カンファレンスで4位に浮上、勝ち星が伸びない時期はあったが最終的にホームコートアドバンテージを確保し立ち位置としては悪くはない。
「ベストなゲームをすれば俺たちはどこにだって勝てる。」
チャンピオンリング獲得へ向けてそう自信を覗かせたウェストブルック、彼のプレイオフでの超人パフォーマンスに引き続き注目だ。
▼ウェストブルック 2017-2018シーズン 全試合ベストプレーハイライト▼
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