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コービーブライアントが手掛けた短編アニメーション「Dear Basketball」がアカデミー賞を受賞

2018年03月05日
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一昨季にNBAから引退をした元レイカーズのコービーブライアントが制作を手掛けた映像作品「Dear Basketball」が第90回アカデミー賞で最優秀短編アニメ賞に選出された。

この「Dear Basketball」はコービー自身が2015年に引退を決意した際に「The Player’s Tribune」を通して公開した詩(過去記事参照)を元に作られたアニメーション作品で、昨年末にステイプルズセンターで行われた彼の永久欠番セレモニーで流されていた。

▼ Dear Basketball ▼

 

コービーはアニメーションを担当したグレンキーンと共にオスカー像を手にして、こう語った。

「バスケットボールプレイヤーとして本当は黙ってドリブルをついていればいいのでしょうが、それだけに止まらずそれ以上の事が出来た事を嬉しく思います。」

ちなみにこの「黙ってドリブルをついていろ」という表現は、先月に現在NBAのスーパースターであるレブロンジェームズがトランプ大統領に対し批判をした際にFOXニュースのキャスターでありテレビ&ラジオのホストや政治コメンテーターも務める保守派のローライングラムが「バスケ選手は余計な口出しをせず自分の仕事に徹していれば良い」という意味を込めて言い放った言葉だった、そしてコービーはその表現を引用しバスケ選手という枠を越えて偉業を成し遂げられたことに感謝を示した。

その表現を生む原因となったレブロンは今回のコービーの受賞をツイッターを通して祝福し、更にハッシュタグで「我々はただ黙ってドリブルをする以上の存在だ」と付け加えた。

 

コービーは自身の作品がアカデミー賞(オスカー賞)にノミネートされた際に、「これは人々が、うん、彼は本当にドリブルとシュートを打つ以外の事も出来るんだね、という承認が形となって表れたものだ。」と語っていたが今回見事受賞を果たした事によりそれはより広く認知されることとなった。

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そしてコービーはNBAファンの誰もが知るバスケ界のスーパースターだが、NBA選手がオスカー賞を受賞するのは史上初の快挙。コービーはコメントで、「正直に言うとチャンピオン(NBA)になる事よりも嬉しい、本当にそう思う。」と喜びを爆発させた。

 

オスカー像を手にし、 満面の笑みを浮かべるコービー。

 

かつてレイカーズ時代に共に三連覇を達成した盟友のシャキールオニールは、自身のツイッターでコービーのオスカー受賞を心から祝福したが最後の一文に「嫉妬するぜ(笑)」と笑いを添えることも忘れなかった。人前に出ることを好み、俳優業にも熱心なシャックなのでこの発言は間違いなく本音だろう(笑)

 

コービーはNBA引退後に「もしバスケ選手としての成功がこの人生において最大の功績であるならば、それは失敗と言える。」と発言していたが、それを正に有言実行したと言える偉業を早々と成し遂げてみせた。NBAプレイヤーとしてこれ以上ない程の功績を残しながら第二の人生で更なる高みを目指す姿勢、そしてどんな困難においても成功を掴み取るマンバメンタリティー。

今回のオスカー受賞はコービーという男の凄さ、偉大さを再認識させてくれた。

現在39歳の彼がこれからの人生を通してどんな物語を描いて行くのか、コービーブライアントの伝説は続いて行く。


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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトの運営に夢中になり青春を台無しにする。大学から渡米し7年滞在後に帰国。三度の飯より四度の飯が好きってぐらいダンクを愛するB型アラサー。

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