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バスケとベースを愛したハッピーマン – Wayman Tisdale

2014年10月23日
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人生において大切なのはどれだけ生きたかではなく、どう生きたかである。

いつ何が起こるか分からない日常の中で、一瞬一瞬の奇跡、生がある喜び、それを強く実感しながら生きていたい。

私自身強く感じている事ですが、今日はそんな人生体系を全うしたハッピーマンのお話です。

NBAプレイヤーでありながらベーシストとしても人々に感動を与え続けた、

Wayman Tisdale

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ジョーダンeraを見て来たNBAファンはご存知かと思いますが、80sから90sにかけてウェイマンティズデイルというPF(たまーにC)として活躍した選手がおりました。

大学時代はオールアメリカンに3年連続で選出され、1985年のドラフトで一巡目二位指名でペイサーズに入団。後にキングス、そしてサンズでもプレー。

利き手である左手から繰り出される豪快なダンク、堅実なインサイドプレーを武器に、また信頼のおけるリバウンダーとしてキャリア全盛期の89-90シーズンには、リーグ屈指のシューターであったミッチリッチモンドと強力なデュオを結成し、22.3 ppg、7.5 rpgというオールスター級の成績を収めました。

そして彼の持っていたもう一つの顔、というのが、

スムースジャズベーシスト。

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バスケットボールプレイヤーとしてのキャリアと並行して音楽活動を続けていたティズデイルは、1995年に1stアルバム「Power Forward」をリリース、2001年に製作された「Face to Face」はビルボードのコンテンポラリージャズチャートで1位に上り詰める程の出来映えとなりました。

エレキベースがとても小さく見えてしまう大きな身体から演奏される甘いメロディー。

そして、ベースがあれば俺は幸せなんだ、と言わんばかりの笑顔は数多くの人々の心を癒しました。

しかし、

2007年に彼の人生は予期せぬ方向へ進む事になってしまったのです。

NBAから引退した後も音楽活動を続けアルバムリリースも精力的に行っていたティズデイルでしたが、ある日家で階段から転落した際、すぐ立ち上がれず何かがおかしいぞと思った彼に突きつけられたのは、

膝の骨肉腫、そして始まった闘病生活。

一時期治療は成功し完治に向かっていると思われましたが、2008年に彼はガンの転移を防ぐために右足切断を余儀なくされる事になりました。

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「Wayman Tisdale癌との闘い」

病気を抱えながらも前向きにリハビリに取り組み、ライブイベントなどで変わらず甘いベースの音色を届け続け、精一杯最期まで生を全うしたティズデイル。

そして2009年5月15日、

享年44歳、愛する家族に見守られながら息を引き取りました。

彼の人生はあまりにも早く終焉を迎えてしまいましたが、彼自身は決して不幸だったとは思っていないでしょう。

彼がリリースしたアルバムは、そのほとんどがバスケットボールに関わる名前でした。

Power Forward
In The Zone
Decisions
Face to Face
Hang Time
Way Up!
Rebound

大好きだったバスケットボールを世界最高峰の場所で12年もプレーする事が出来た。

そして、その思いをベースに乗せたくさんの人に音色を届ける事が出来た。

「俺は何てハッピー野郎なんだ!!!」

今でもこの世に残っている彼のベース音、楽曲、そして動画や画像を通して感じられる彼のビッグスマイルがそう物語っている気がします。

今頃天国でもベースのリズムに乗ってコートを駆け回っているでしょうね。

この記事でより多くのNBAファンにティズデイルの存在を知ってもらえたら幸いです、曲も本当におススメですよ。

以下は個人的にお気に入りの曲です、是非ご視聴あれ。


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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトの運営に夢中になり青春を台無しにする。大学から渡米し7年滞在後に帰国。三度の飯より四度の飯が好きってぐらいダンクを愛するB型アラサー。

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