現ピストンズのスタンバンガンディの実兄であり、かつてニックス、そしてロケッツを率いた経験のあるジェフバンガンディ。
現在はESPNの解説者を務めている彼ですが、本日解説したキャブス対ロケッツ戦で一瞬耳を疑いたくなる過激な発言が飛び出しました。
試合は終始キャブスがリードする展開となり、前半を終えた時点で11点あった点差は第3Q終了時点で21点まで広がり最終クォーターに突入。
ロケッツのエース、ハーデンはキャブスディフェンスの前に成す術なく10本放ったフィールドゴールの内成功はわずか2本と乱調、ロケッツチーム全体でもこの試合は今季最低得点ペース、そして4Q中盤にキャブスのボールをスティールしかけたもののショットクロック一杯でアービングに3を打たれ、そのリバウンドを再びキャブスに取られるグダグダっぷりを見兼ねたバンガンディは、
「コレを見ている全ての子供達にテレビを消す事を勧めます。」
と発言。
更に、
「コレは…本当にもう…(笑)もしアナタがバスケットボールを学びたいと思っているのなら、その答えはココにはないです、少なくとも今夜は。」
と、続けました。コレには実況もつられて苦笑い(笑)
そしてこの発言があった直後、ロケッツファンは正にテレビを消しておいた方が良かったと思えるワンプレーを目撃する事になります。
キャブスのカイリーアービングが目を見張るハンドリングスキルを見せロケッツディフェンスを粉砕し、ハーデンをかわし華麗にレイアップを沈めるロケッツファンにとっては正に意気消沈プレイ。
かなり過激な発言ではありましたが、その後の展開によりある意味ナイス解説となってしまいました(笑)
ちなみにバンガンディは元々毒舌解説者として知られていますのである程度は許容範囲だと思われますが、実は第2Qにも若干爆弾とも捉えられかねない発言をしておりました。
ロケッツのフリースローが下手な事で有名なドワイトハワードがフリースローを落とす場面で、
JVG「オールスターでリーグで最低のFT確率のプレイヤーにフリースローコンテストをさせればいい。例えば、ドラモンド対デアンドレジョーダンとか。ナショナルTVで放送するんだ、そうすれば嫌でも練習するはずだ。」
これに対し実況者が、
「彼らも努力はしてますよ。」
と返した所、再びバッサリ。
JVG「いやしてないね、なぜなら彼らはずっと同じシュートを打ち続けている。誰も片手で打ったり、下から投げたり、入る様に何か工夫しようという姿勢が全然見られない。最下位から8人オールスターでコンテストだ、是非見てみたいね。」
ある意味では確信をついているのかもしれませんが、なかなかNBAの試合の解説中にこういった発言をするのは容易い事ではないはず、先ほどリーグパスで観戦していた所いきなりの展開に驚いてしまいました、止まらない、この男止まらないぞと(笑)
今回バンガンディが名を挙げたドラモンドやデアンドレジョーダン、そして今日のドワイトハワードと、確かにフリースローの安定性向上は必須だと思いますが、確かに果たしてフリースローを苦手とするプレイヤーの何人が「本気で絶対フリースローを決めてやる」という気持ちを持っているのかは謎です。
毎年確率が上昇しているのならまだしも、もし俺はこういうプレイヤー。と割り切っているとしたら危険ではあるという点では私も同意します。
まぁかつてシャックがフリースロー専門コーチをつけて練習しまくったものの劇的には変わらなかった事からも、ビッグマンはボールに対し手が大きすぎるなどなかなか苦労する面も多いとは思います、それでもしっかり決めているプレイヤーもいるので要は練習という事ですが、なかなか一度染み付いたフォームを改善してそこから鍛え直すのも難しい所ではありますね。
とにかく選手もこの発言を+に捉えて克服して欲しい所です。
そんなわけで本日のバンガンディですが、今日の試合は元指揮を執っていたロケッツだっただけに、より一層イライラが募った可能性はあるかもしれません。
元々コーチ時代も熱血タイプだったので、一度ヒートアップすると過激な発言が飛び出してしまうのでしょう、そしてそれがまた彼の魅力なのだと思います。
こちらはそんな彼の個性がよく分かるシーン、1998年のプレイオフでヒートのモーニングとニックスのLJによる乱闘を真っ先に止めに入った動画です、モーニングの足に絡みつく姿がとても印象的でした、BSで放送された試合だったのでかなり思い出深いシーンです。
そして次に、勉族タトゥーで有名なキャンビーがダニーフェリーにパンチを見舞おうとした所、バンガンディが止めに入り頭を数針縫うハメになったシーン、自らを犠牲にして選手を救ったように、毒舌ではあるものの非常に選手想いな一面があるんですね。
次回またバンガンディがロケッツ戦を解説する際は是非褒められまくる展開を期待したいですね、それでは。
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