トロントラプターズ – NBA JAM SESSION http://nba-js.com NBA総合&ダンク情報ブログ Thu, 14 Sep 2017 13:27:03 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.6.6 ラプターズの球団社長が意味深発言、「ビンスカーターはトロントの故郷に居るだろう。」 http://nba-js.com/nba/news/raptors-president-say-vince-carter-will-be-home-in-toronto http://nba-js.com/nba/news/raptors-president-say-vince-carter-will-be-home-in-toronto#respond Thu, 14 Sep 2017 13:21:21 +0000 http://nba-js.com/?p=4605 先日トロント国際映画祭にて公開されたビンスカーターのドキュメンタリー映画「The Carter Effect」、その試写会にて姿を見せたラプターズの球団社長であるマサイウジリ氏が意味深な発言をしました。

「Vince Carter will be home in Toronto.」

「ビンスカーターはトロントの故郷に居るだろう。」

これはカナダのスポーツ放送局であるロジャーズ・スポーツネットのマイケルグランジ氏が他映画プロデュサーも含めたQ&Aの際に聞いた言葉らしく、本人も「それが何を意味しているかは分からない」と答えていました。

来年1月には41歳となるカーターですが、スーパースターとして活躍したキャリア中期後は磨き上げられたシュート力を活かしロールプレイヤーに転身、6thマンとしてこれまで貴重な活躍を見せて来ています。そしてここ数年は経験のあるベテランを必要としている古巣ラプターズに復帰するのではという噂も出ていましたが、結局契約には至らず6月にサクラメントキングスとの単年契約に合意。

カーターはキングスと契約する際「あと2年プレイしたい。」と語っており、ラプターズでプレーする可能性がもはや無いわけではないですが、現実的に見てこのオフに移籍をしなかった以上その確率が高いとは言えない状況です。

そこでマイケル氏もツイート内で言及しているように、ウジリ氏の発言の真意として考えられてくるのが、カーターがラプターズの永久欠番となる事。彼はアイスホッケーやフットボールが盛んであったカナダに本拠を置くラプターズを通して、カナダのバスケットボール界に革命を起こしたと言っても過言ではない人物。それこそ派手なダンクが売りである彼がデビューしてから数年でラプターズの注目度は飛躍的に上昇していました。私も当時彼のプレーに衝撃を受けて彼が在籍中は熱狂的なラプターズファンとなっていました。

カーターがラプターズで過ごした最期のシーズンは、球団に対する不信などからプレーに対するモチベーションが低下し、「今全力でプレーしていない」といった発言が問題視されるなどトロントファンから見放された形となりましたが、トロント、そしてカナダのバスケ人気に最も貢献したと言えるプレイヤーであるのは誰もが承知の事実。(この詳細はこちらの過去記事をご参照下さい

今回の映画が制作されるに至った背景にはその目覚ましい活躍&彼の人々を惹きつける大きな魅力があった事は疑いようはなく、現役のカナダ出身NBAプレイヤーである、アンドリューウィギンス、トリスタントンプソン、コーリージョセフらは皆彼の影響を受けて育ったと語っていました。

ラプターズは1995年の創設から22年が経とうとしていますが、まだ一人も永久欠番プレイヤーが出ていない状況。

その第一号となるのはビンスカーター、そして彼が1998〜2004まで着用した背番号「15」である可能性は非常に高いかもしれません。

▼映画ザ・カーターエフェクトのトレイラー▼

SOURCE : theScore

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愛と憎しみの混在: ビンスカーター in トロント http://nba-js.com/nba/column/love-hate-vince-carter-in-toronto http://nba-js.com/nba/column/love-hate-vince-carter-in-toronto#comments Wed, 05 Feb 2014 07:29:23 +0000 http://nba-js.com/?p=147 こにゃにゃちは、NBAはオールスターが近づいて来ましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

昨日の事なんですがyoutubeで動画を漁ってました所、

こんなドキュメンタリーを発見しました。

その内容は、カーターのキャリアを語る上でとても重要となるトロントラプターズとの関係について。

ご存知の方も多いかと思いますが、カーターはトロントラプターズで98-99シーズン、NBAキャリアをスタートさせました。

それまではラプターズ自体とても歴史の浅いチームだったので、カーターがトロントにおいてのバスケの歴史を開拓したと言っても過言ではありません。

デビュー以来毎試合炸裂する華麗かつパワフルなダンク、カリスマ性、ロックアウトで短縮されたシーズンでしたが新人王を獲得し、翌年2000年には伝説となったスラムダンクコンテストにおいてのパフォーマンス。

トロントラプターズがNBAで注目されるチームの一つとなったのは、まぎれも無くこのビンスカーターの存在があったから、そしてそれは

みんなトロントラプターズが見たいのではなく、

ビンスカーターが見たい。

心境だったのが事実でしょう、ラプターズはビンス無しでは誰も注目しなかった。

そう考えますと、当時の地元トロントの方達のビンスカーターに対する愛というものは相当なものだったと思います。

トロントの人々はビンスカーターが導くトロントラプターズの未来を大いに期待したでしょう。

2001年にはカンファレンスセミファイナルで76ersと対戦、しかしその運命を分ける第7戦、カーターは丁度大学の卒業式が重なる事になってしまったため、第7戦の重要性を分かっていながらも卒業式に出席する事を決めたのです。

そして、恐らく移動の疲労が残ったまま試合に出場。

神の悪戯か、試合は終始接戦、クラッチショットの可能性を託されたカーターが放ったリムを弾いて、ラプターズのシーズンは終わりを告げました。

もしかしたらこの時点で、ラプターズファンはカーターへのトロントラプターズに対する忠誠心、に対し疑いを持ち始めていたのかもしれません。

その試合後、カーターは卒業式を優先した事が試合のパフォーマンスに響いたのではないかとメディアに問いただされることになりましたが、それはカーターが納得して決めた事であり母と交わした大学の卒業式はちゃんと出るようにとするという約束を果たしたまででした。

カーター自身インタビューで言っていますが、

「あのラストショットを決めていれば、誰もその質問はしないだろう。」

と、恐らくそうでしょう。

やはり勝負の世界では、結果が全てであり、負けてしまった事によりカーターは敗因の最大要素としてその一件を引きずることになってしまったのです。

そして、ラプターズファンとしてはラプターズの勝利よりも個人の都合を優先したと捉えてしまった方がいてもそれはそれで仕方の無い事かもしれません。

それ以降はカーターの怪我も響き、(一時カーターがいない時に連勝を重ねたりカーター不要説も囁かれたりはしましたが)ラプターズは再び優勝争いとは程遠いチームになっていきました。

ついでカーターとフロントの確執。

これはあまり表に出て来ていないようですが、当時カーターはラプターズの中心選手として活躍していましたから、実はフロント陣はチームが大きく動く時など重要な決定事項がある時はカーターの意向も尊重するという話があったようなのです。

それで、カーターはドクターJことジュリアスアービングをフロントの一員として入れて欲しいなどの要望を挙げていたそうなんですが、全く検討もされずに話が進んでいたようで、コーチもカーター在籍時に三度入れ替わったり、カーターとしてはラプターズでプレーを続けるだけのモチベーションがどんどん削がれて行ったようです。

そしてラプターズで過ごした最後のシーズン、怪我とプレータイムの影響はあれどそれまで一試合の平均得点が過去常に20点を越えていたカーターが15点、明らかに精彩を欠いたプレーを続けていたカーターに対してラプターズはトレードする事を決意、ニュージャージネッツへトレードされる事になったのです。

ちなみにトレードに関しては、ラプターズのフロントへの不信感を拭いきれないカーターがトレードしてくれと打診していたようなんですが、カーター自身はインタビューでトレードの話が挙がった時に「最初は何かのジョークかと思った。」っと言っていたり、その辺カーター自身本当にトレードを望んでいたのかどうかは曖昧ですが、当時の事を考えるとトレードは妥当であり、チームにとってもカーターにとっても行き着く先はそこと言えたと思います。

カーターがトロントラプターズを良いチームに、ラプターズで勝ち上がりたいと言う気持ちはあったのは当然かと思いますが、フロントとは大分もめたようなので、それが直接プレーに現れてしまったのかもしれません。

そして、当時インタビューで「自分は今本気でプレーしてない」的なニュアンスのコメントをした事が一番の問題となったのでしょう。
ラプターズファンとしては、一連の流れから「カーターはラプターズに見切りをつけた」と思ったと同時にこの発言により、チームの一員であるにも関わらず「最善の努力をしていない」と自ら認めてしまった事に対して怒りが爆発したのだと思います。

その裏にはもちろんカーターに対する愛があったのは事実でしょう、トロントファンみんながカーターのプレーを見るためにエアカナダセンターに足を運び、応援していたわけですので、そのカーターがファンの前で本気でプレーしていないと分かったらそれは憤慨すると思います。

それを象徴するかのようにネッツ移籍後の一試合平均得点は何と27.5pt(PGが当時リーグのベストPGと呼び名高かったキッドになったのも原因の一つではある)。

このスタッツを見たら、ラプターズ在籍時とネッツ移籍後のモチベーションの差は一目瞭然。

それ以来カーターがエアカナダセンターに来ると、ボールを持つ度に激しいブーイングが鳴り響くようになってしまいました。

カーターはこのブーイング問題に関して自身散々インタビューはされてますが、カーターとしては「ブーイングするのはまだ自分を思っていてくれる証拠、それはそれでエキサイト出来る」と言ってますし、エアカナダセンターそしてラプターズは自分のキャリアをスタートさせたホームだから特別な場所であると堂々と発言しています。

3年前にレブロンがキャブスを去った時もファンの怒りは相当なものでしたが、今ではキャブスのホームに戻って来た時に以前のような過度なブーイングは聞こえなくなりました。

しかし、ラプターズのカーターに対するブーイングは約10年経った今も継続しています、もうエアカナダセンターの伝統になってるとも言えるぐらいの徹底したカーターに対するブーイング。

もしかしたらラプターズファンの心境としては、カーターを嫌っているというのはそれは事実であると思いますが、ここまで徹底してブーイングするとブーイングする事がカーターに対する礼儀のようなそんな流れが出来てしまっているのではないかという気も起こって来ます。

あるラプターズファンがエアカナダセンターに観戦に行った際、カーターの背景、どういった選手かなどを知らなそうな小さな子供がみんなと一緒にカーターにブーイングしているのを見た時はとても悲しかったとコメントしていました。

アメリカではブーイングは良い意味、なんても言われたりしますが、それでもブーイングはブーイングである事には変わりないでしょう。

カーターのキャリアを語る上で、この件は常に付いて回っていますが、何とも複雑な状況になってしまったものですね。

カーターが過去にラプターズ在籍時に先ほどあげたような行動の事実はあったとしても、カーターがラプターズにもたらしたものというのは計り知れません。

それを差し置いて、未だにカーターがボールを持つ度にブーイングというのは決して褒められた事ではないと思います。

こちらは先日の試合ですが、カーターがボールを持つと同時にブーイングが飛び交っています。

しかし、カーターがかつてのようにエアカナダセンターで激しくダンクを決めてくれると歓声があがる辺り、

love hate relationship

の典型ですね。

憎しみの影にどれだけの愛が隠れているのかと思います、10年経った今も変わらないブーイング。

近年カーターも引退の年が近づいていますから、最後の年はラプターズに戻ってそこでキャリアを終えるべきか、とか、ラプターズの永久欠番に、とか話は挙がっていますが、そういった話が挙がるぐらい

トロントラプターズのビンスカーター

という存在はとてつもなく大きいものだったと再確認させられます。

私にとってもトロントラプターズのビンスカーターは、NBAにおいて唯一無二の存在でした、後にも先にもあれ程夢中になれるプレイヤー、状況は出ないでしょうね。

あと当時のラプターズのパープルを基調としたジャージは一番かっこいいデザインと思ってましたから、一番好きな選手が一番好きなジャージで試合に出てるとかたまりませんでした。

あの時はそういう意味でラプターズも好きではあったんですよね… でもカーターが去った後は勝敗も全然気にしませんでしたから、やはりカーターあってのラプターズでした。

敵チームに所属してからもエアカナダセンターに来る度に伝説の試合を見せファンを楽しませてくれたカーター。

最初に貼りましたドキュメンタリーでキャブスのトンプソンが、

「自分は彼がいなかったらバスケプレイヤーになってないだろう。」

と言い、更に

「ルーキーの時に彼に直接会った時言ったんだ、あなたは私にとってのマイケルジョーダンだってね。」

トロントで生まれ育った彼のこの発言が、当時トロントのバスケキッズにとってビンスカーターという選手がどんな存在だったかを物語ってくれていますね。

そしてこの私にとっても、ビンスカーターというのはとてつもなく大きい存在です。

彼がいなかったら、今こうしてこの文を打っている私自体存在していないのですから。

Did you see…!!!!????

VC!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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