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ジャズの新星ドノバンミッチェルが豪快ダンクを炸裂、NBAダンクコンテスト2018王者に輝く

2018年02月18日
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NBAオールスター前夜祭として行われたダンクコンテスト、今年もリーグ屈指のダンカー達がその妙技を披露してくれたが今年頂点に立ったのはジャズのルーキー、ドノバンミッチェル。

イベント前の予想では優勝予想の一位に挙げられていたが、その期待通りド迫力のハンマーを次々と叩き込みダンクファンの心を鷲掴みにしてくれた。

 

さてこのNBAダンクコンテストは毎年解説記事を書くのがこのブログ上で恒例となっているので、今年も長々と語らせて頂く事にしよう。

まず今年の出場ダンカーは前回の記事でも紹介した通りビクターオラディポ、ラリーナンスJr. 、デニススミスJr.、そしてアーロンゴードンに代わりドノバンミッチェルの4名。

審査員は毎度お馴染みDr.Jことダンクの父ジュリアスアービング、WNBAレジェンドのリサレスリー、コメディアン俳優のクリスロック、同じく俳優のマークウォールバーグ、音楽プロデューサーのDJキャレドと例年と異なり主にNBA外の著名人達が名を連ねる形となった。

 

トップバッターとして登場したのはドノバンミッチェル、今回最も期待されていたダンカーが真っ先の出番となった。

一度ボールをバックボードに当てたが、ここでゴール裏にある黒い布を指差し。なんとそこからもう一つのフープを持ち出し、そちらのバックボードを経由してのアリウープウィンドミルを披露。

後方にあるバックボードに勢いよくボールをバウンドさせ距離もありホールドが難しく感じられたが、両手でしっかりミート、そこから強烈なウィンドミルを一発で見事に成功させた。

得点は48点、フープの手前に若干引っかかりはしたもののパワーもスピードもあり納得の高得点となった。インパクトで言えば満点でも良かったと言えるぐらいの出来栄えだ。コンテストの幕開け弾としては最高のスタートと言えただろう、個人的には近年見たコンテスト一発目の中では最も衝撃的なダンクに映った。

 

二人目の試技者はラリーナンスJr. 、彼が最初に持って来たのは1984年のコンテストで優勝した父、ラリーナンスが得意としたゆりかごダンク。

当時のサンズジャージを身にまといショーツも80年代を意識し短め&ハイソックスと父と同様の姿で全く同じステップ、そして空中モーションから成功、これにはコートサイドにいた父も感極まった様子を見せていた。最初の試技ではスイングに若干の躊躇が見られ横振りが中途半端になりミスをしてしまったが、二度目でしっかり修正し豪快な一発を叩き込んだ。一度ミスをした際に解説の一人であったレジーミラーが「君のお父さんはもっと簡単に決めていたよ」と釘を刺していたのが印象的だった(笑)

こちらは1984年のコンテストで父が見せた一本との比較動画、素晴らしい再現度だ。

予選の最初にコレを見せた事を考えると今回のこのダンクは必ず披露したい一発であったのだろう、仮に決勝に出れなければ見せる事が出来ないので、この偉大なる父に敬意を表した一発は勝敗に関わらず決めたいという意思がひしひしと伝わって来た。

一度目のミスはあったが得点は44点、決勝進出に向けてまずまずのスタートとなった。

 

三人目はビクターオラディポ、怪我の影響で参戦が出来なかった同ペイサーズであり昨年の王者グレンロビンソン三世の分も高得点を得たい所だったが、一人アリウープでのウィンドミルリバースを三度失敗し無念の31点。早くも決勝進出が危ぶまれる形となってしまった。ダンクを決める事が出来なかったため動画は無しだが、ご了承いただきたい。

 

そして最後に登場したのがデニススミスJr. 、360ウィンドミルをトライするもののミス、そして二度目で技を変更し普段のウォームアップでも頻繁に見せている後頭部まで一度下げてからのダブルパンプリバースを決めた。

一度ミスしているのもあり若干安全に置きに行った形のフィニッシュになったのが災いしたのか点数は39点、難易度はそこそこ高いだけに40点にも満たないのは不運と言えただろう。ちなみにDJキャレドはまさかの7点をつけていた。

 

続く二投目の最初の試技者は、一投目で最下位だったオラディポ。

オラディポが披露したのは3月に公開される映画ブラックパンサーのマスクをコートサイドにいた主演のチャドウィックボーズマンから直接受け取り、それを被ってのダンク。

マスクを装着すると空中で後頭部まで下げてからのウィンドミルにトライしたがミス、難易度を少し下げ小さいモーションでの両手ウィンドミルに切り替え40点を記録した。

この時点でミッチェルとナンスJr.が最低得点を出したとしても決勝進出が確定となったためオラディポの敗退が決定、2015年は決勝に進んだが今回は更に不完全燃焼な結果となってしまった。

 

ここで二番手で登場したデニススミスJr. が今回のコンテストにおいてのベストダンクとも言われている一本を披露。

彼が見せたのは過去にも数度披露していたリバース360でのBTL、かなりの高難易度と言える大技だ。一度目のトライではボールがすっぽ抜け、二度目はダンクまで持ち込むもののミス、三度目で成功させた。

フープに当てていない限りダンクとはみなされないため、正確には二度目のトライでの成功、いずれにせよ失敗はしていたが技の価値が認められた形になり50点満点を記録した。

 

そして三番手のラリーナンスJr.は2000年のカーターが予選二投目で見せたものと類似したフープ裏からの半転ウィンドミルを炸裂。

今回のナンスは右手で包み込むようなゆりかごスタイル、↑の動画の31秒辺りで一時停止して頂くとそのモーションからビンス感が伝わって来るのが分かるだろう。翼を広げたような美しい左右対称姿勢、更にボールの旋回角度も最大限と抜群のインパクトが伝わり49点、決勝ラウンドに駒を進めた。

 

予選最後の試技者となったミッチェルはここでジャズの永久欠番、1984&1985のダンクコンテストにも出場していたドクターダンケンシュタインことダレルグリフィスのジャージに身を包み登場。

バックボードに当ててから片手でミートしウィンドミル気味に叩き込むダンクにトライするもののミス、しかしここで大きく技を変更。

自身の妹、そしてケビンハートら三人をフープ前に屈ませ、バックボード横に当てたアシストからワンハンドトマホークを炸裂させた。

空中でのミートも完璧、高さもあり、十分なタメから豪快にフープに叩きつけられた一発は50点満点を記録した。

 

決勝は予選で計93点をあげたラリーナンスJr.と98点をあげたドノバンミッチェルが進出。

ナンスが決勝一投目で披露したのは、父からのアシストでのアリウープウィンドミル。

パスを受け取る位置が高く旋回角度が大きい一発、しかしその分フィニッシュでコントロールが難しくフープの中で引っかかる形となり46点。

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続くミッチェルの一投目は先ほどミスをしたバックボードに当ててのワンハンドウィンドミル。

バックボードからの跳ね返りでかなり勢いがついたボールを低い位置から片手ですくい上げ、そのまま旋回して叩き込むという見た目はシンプルだがかなり難易度が高いダンクで50点満点を叩き出した。パワーが全く逃げておらずフープに叩きつけられた際の音も迫力満点、そしてワンハンドとなると基本ホールドが難しいものだが、これだけ勢いを殺さずにコントロールし叩き込めるのは驚異の一言だ。

これはスタイルとしてはNBAのコンテストにおいて前代未聞のダンク、そして個人的に今回のコンテストでのナンバー1ダンクに挙げたい一発だった。

 

そしてナンスが決勝最後に用意したのはバックボードに二度当てるダブルタップダンク。

一度バックボードに放り投げ跳ね返ったボールを空中で再度ボードに跳ね返しダンク、決めた直後はモーションが小さく分かりづらい、そして速すぎて反応がイマイチだったが、リプレイが流れるとどよめきが起きた。

2008年にドワイトハワードがバウンドさせたボールを空中でボードに当てる同類のダンクを披露していたが、今回はボードに当てたボールを再度空中で両手を使ってボードに当てるダブルタップ、真新しさもあり満点となった。

 

47点以上をあげれば優勝が確定するミッチェル。

彼が最後に披露したのは2000年のダンク王者であるビンスカーターのジャージ(しかしデザインは2000年のものではなく初期の恐竜ロゴが大きくプリントされた方)を着ながらカーターが一投目で見せた伝説のリバース360ウィンドミル。

一度スリップ気味になりやり直したが、ダンクはミスすることなく一度で成功。着地後はカーターがBTLを決めた後に見せていたIt’s over!ポーズも真似て見せた。これが48点の高得点を記録し見事優勝を果たした。

 

ミッチェルとカーターのリバース360ウィンドミル比較動画

 

▼全ダンクまとめ▼

 

それでは最後に一人ずつ総評をさせて頂こう。

まず最下位に終わったオラディポは技のチョイスは悪くなかったが、2015に続きダンクの安定感が見られなかった。恐らく一投目と二投目共に一発で決めていたら決勝の可能性もあったかもしれない。アイディアとしてはブラックパンサーのマスクは中途半端にやり辛くなってしまっただけな印象はあり、後頭部まで下げてからのウィンドミルにチャレンジするのなら何も被らずにそのままトライするべきだったと判断する。そしてコンテストで必須となる “技” にトライした際にしっかり決め切ることが出来なければ当たり前だがやはり勝てない。2015でも大技の540を成功させはしたが3度目のトライであった、先日の分析記事ではオラディポはミスをしない事が重要と書いたが結果やはりミスが命取りとなってしまった。彼は高難易度を決めるポテンシャルを秘めていたとしても、インゲーム向きなのだと改めて実感させられる形となった。恐らくこの先コンテストの舞台で再び見る事はないと思うが、インゲームでは毎度素晴らしいダンクを披露しているだけにそちらで大いに期待して行きたい。

▼ビクターオラディポ ブラックパンサーダンク▼

 

次に今回の優勝候補であったデニススミスJr.、ミスをしながらも持ち前のダンクを決め切った事は褒めたい所だが、やはり彼には相当な期待を寄せていただけに落胆してしまったのが正直な所だ。一投目に見せた後頭部まで下げてからのダブルパンプリバースは毎度試合前のウォームアップで度々披露しており彼の得意技であったため、最初に360ウィンドミルをミスしていなければミスを恐れずより豪快にフィニッシュ出来ていただろうと思うと悔やまれる(それでも39点は有り得ない)。そしてリバース360のBTLはかなりの大技ではあるが、こちらもやはり一度で決めきって欲しかった。コンテスト後に低得点となった一投目に対し「正当ではない」とSNS上で愚痴をこぼしていたが、この二投目に関しては一度目はボールがすっぽ抜け、二度目はダンクをミス、三度目の成功で満点を得られたのでむしろ幸運だっただろう。そしてこれは私のワガママ意見だが今回何よりも期待していた彼が前代未聞の大技にチャレンジしてくれるのではないかと言う淡い期待が実現せず、いずれも過去に彼が披露していた既出ダンクで終わったのは少々残念だった。リバース360BTLも新技として紹介されていたが、実はNBAのコンテストでも2014年にポールジョージが同様のスタイルで決めている。もし彼が今回とっておきの技を決勝に残しておいたのだとしたらこれ程悔しい事はない。ちなみに彼が決めたダンクは決勝進出に値するとして物議を醸しているが、予選二本のいずれの試技でもミスをしていることを考えると手放しでそうとは言い切れないのが事実だろう。しかしやはり彼の残り2本は是非見てみたかった。彼が来年再び参戦する可能性は大いにあると思われるので、その際は再び目を見開かせるような一発を決めてもらいたい。

▼デニススミスJr. 全ダンク▼

 

そして決勝に進んだラリーナンスJr.、彼はインゲーム寄りの印象は強かったが今回コンテストの舞台でも素晴らしいダンカーである事を証明してくれた。そして分析記事でも書いた通り、片足跳び&両足跳びの両方を使いこなし、父のダンクも再現するという予想通りの一本も見せてくれた。ダンクの一本一本のモーションが非常に大きく、それぞれインパクトがあり、いずれもコンテストにおいて見栄えのあるチョイスが出来ていたように感じる。最後のダブルタップダンクもコンテストならではの技、今回の舞台にもってこいのこの一発は見事だった。ただ全てを総合するとやはりドノバンミッチェルが一枚上手だったとの評価にはなるだろう、しかし今回の舞台で彼が見せたダンクは本当に素晴らしいものであったのは事実だ。彼の父ラリーナンスも息子を大いに誇りに思った事だろう。

▼ラリーナンスJr. 全ダンク▼

 

最後に見事優勝を果たしたドノバンミッチェル。アーロンゴードンの代役出場だったが、優勝候補にあげられる程の実力はやはり本物だった。過去のコンテストなどから分析した限りでは複雑な高難易度にチャレンジするという可能性は低いのは承知だったが、逆に今回ダンクの真髄とも言えるパワー、スピード、そして高さを駆使してシンプルながらも高得点を連発したのは大いに評価したい。特に決勝一発目のボード経由のアリウープワンハンドウィンドミルは驚愕の一言だった。ただ一つだけ手放しで褒められない点が実はある、それは人々が大いに評価している最後のカーターの再現リバース360ウィンドミルだ。辛口にはなってしまうがまずあのミッチェルが見せたダンク自体はクオリティが高いわけではなく、リバース360ウィンドミルという技を決めきったレベルに止まる。(彼の身長を考慮するとそれでも十分すごいのは事実だが)そしてそれは今までカーター以降に他ダンカーにより披露して来られたモノと大差はなく、カーターの元祖と比較するとやはり見劣りしてしまうのだ。いや、正直カーターの一発と比較してはそうなるのは当然だ、では何が問題なのか。それはミッチェルがカーターのジャージを着た事によりダンクそのものよりも、カーターを再現したという事実によって印象が強まり点数が上乗せされた感が否めないからだ。もしあのジャージを着ずに同じダンクをやっていたら48点を取っていたか少々疑わしい、そしてもし46点以下であったならラリーナンスJr.に勝機があった。ちなみに私があのダンクに点数をつけるなら10点はあげられない9点×5人の45点だ。

今まで過去の名選手 or ダンカーに敬意を表してジャージを着た例としては同ホークスのドミニクウィルキンスのジャージを着た2005年のジョシュスミス、同セルティックスのディーブラウンのジャージを着た2007年のジェラルドグリーン、そして同ラプターズのビンスカーターのジャージを着た2013年のテレンスロスなどがあるが、それらはいずれも同じチームに所属していたプレイヤーで今回のミッチェルに関してはカーターと接点がないため多少の違和感があったのも事実だ。ただそこは誰が誰をリスペクトするかは制限のしようがないし、本人の自由ではあると思うので今回のダンクはもちろん悪くはない。しかしやはりその決めたダンクそのものがその点数に値するものであったか否かは厳しく見られるべきだと私は思う。その良い例としては2005年のジョシュスミスが決めたウィンドミル、これは演出も最高だがそれ以上にダンクそのものが素晴らしかった。誰もが文句なしの満点を与える衝撃の一撃だったと言えるだろう。

▼ドミニクジャージでウィンドミルを決めたジョシュスミス▼

 

もし今回ミッチェルがより洗練されたリバース360ウィンドミルを披露していたら私も素直に首を縦に振っていたかもしれない、いやきっとブインブイン振りまくっていただろう。やはりカーターをリスペクトする姿勢は素直に称賛したいし、私も一カーターファンとして嬉しかった。

さて、多少の不満の声も上げさせて頂いた上での結論だが、優勝はミッチェルで問題はない。むしろ4人から優勝を選ぶなら私は迷いなくミッチェルを選ぶ。

それは単純に決勝の二本でラリーナンスJr.と比較した際、ミッチェルの方に軍配が上がると自分は見ているからだ。あのミッチェルの一投目は50点以上の価値があると思うが、ナンスのダブルタップは個人的に50点満点には至らないと思っている。よって二本の合計でミッチェルの勝ちに異論はない。ちなみにカータージャージを着た事自体も見方を変えれば見せ方上手のナイス戦略とも言える、ここの判断は人それぞれだ。

個人的な不満があったのは事実だが、改めて今回大いに楽しませてくれたミッチェルにはやはり盛大な拍手を送りたい。なんだかんだ言いながら私にとって彼のダンクは大好物なのだ。彼のそれはまさに “スラムダンク” だった。

▼ドノバンミッチェル 全ダンク▼

 

今回のコンテストはかなり意見が分かれているようで、素晴らしい内容だったと言う声も多いがそれと同時に物足りないと思うコメントもよく見かける。2016年のラビーン対ゴードンなどの超パフォーマンスと比べてしまうとやはり見劣りはするかもしれないが、今年はまずまず良いコンテストだったと私は思う。

ただやはり近年基本的なメジャーフォーマットに変化は見られず、試投数やダンカーを増やす事も検討されているようだ。今の形式でもラビーン対ゴードンのように上手く事が運べば問題ないが、何かしら変化も必要と言えるかもしれない。そして今回審査員がダンクを熟知しているNBAプレイヤー or 元名ダンカーではなかったのも首を傾げざるを得ない点ではある。今回の採点がほぼ的確だったかというとそうではないと見るものが多いだろう。これはどのコンテストでも言える事かもしれないが、今回の順位も審査員次第では入れ替わった可能性は大いにある。

と、毎年文句を垂れながらもなんだかんだで大いに楽しませてもらっているNBAダンクコンテスト、今年も十分ダンクの魅力を堪能させて頂いた。

優勝者のドノバンミッチェルには来年も是非再び参戦してもらいたいものだ、複雑な高難易度でなくとも彼はコンテストで是非観たいと思うダンカーである事を大いに証明してくれた。

ここまで来たら来年は再びカーターのジャージを着てアリウープのBTLを決めてもらわないともはや私の気が収まらない(笑


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About cata.

cata.
96-97シーズンよりNBAを見始め、それがきっかけで中学からバスケを始める。高校ではNBAファンサイトの運営に夢中になり青春を台無しにする。大学から渡米し7年滞在後に帰国。三度の飯より四度の飯が好きってぐらいダンクを愛するB型アラサー。

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